『ジュディ 虹の彼方に』 今日 公開
主演のレネー・ゼルウィガーが 第92回アカデミー賞で 主演女優賞を受賞した、話題の作品です。レネーが演じたのは、20世紀を代表するエンターテイナー、ジュディ・ガーランド。『オズの魔法使』でドロシーを演じたことで、17歳にしてスターになったジュディ。歌手として、女優として大成功します。しかし、その一方で、私生活は大変でした。私生活では5回 結婚、さらには破産も経験。薬物の問題もありました。この作品は、そんなジュディ・ガーランドの波乱に満ちた人生が47歳で幕を閉じる、およそ半年前の出来事を中心に描いています。
時は1968年、冬。
かつてはエンタメ界のトップを走っていたジュディですが、今では出演オファーもなくなり各地を巡るショーの収入でなんとか生活しています。定住する家すらないジュディ。大切な娘と息子をやむなく元夫に預け、ロンドンでライブをするために旅立ちます。意を決して向かったロンドン。
しかし、公演初日。ジュディはスタートの時間が近づいても会場に現れません。
世話係を担当しているロザリンがホテルに様子を見に行くと、ジュディはプレッシャーからバスルームに閉じこもっています。
無理やりドレスを着せられ、会場まで連れてこられたジュディは一言。『無理なの。』しかし、ロザリンも負けません。
『歌えます。さぁ行って!!』
押し出させれるようにスタージに立つジュディですが、1曲目を歌い終えた頃には一流スターの姿に戻っています。
ジュディはそれから毎日、素晴らしい歌でお客さんの心を掴んでいきますが、その反面、とてつもない心労を つのらせていきます。不安定なジュディはある日、ショーに遅れたことを野次ったお客さんを罵倒してしまい、ショーの打ち切りを 言い渡されます。
はたして、ジュディの『歌いたい』という強い気持ちは、どこへ向かうのか?
そんな映画 『ジュディ 虹の彼方に』。
主演のレネー・ゼルウィガーからコメントが届きました。レネーにとって、ジュディ・ガーランドとはどんな存在なのでしょうか?
私にとってのジュディは、幼少期から知っていた存在です。スマホ社会になる前のアメリカでは、1年に一回家族全員でテレビで放送される映画『オズの魔法使い』を観るのが普通だったほどです。その経験はとても特別でした。
だからこそアメリカではジュディの存在はとても重要なのです。才能はもちろんのこと、アメリカの文化を象徴する存在であると言えます。彼女に影響されたパフォーマーは昔から現在に至るまで沢山います。だからこの作品で彼女のストーリーを伝えることに携わり、若い世代にも彼女を知ってもらうことができたことは、とても刺激的に感じました。
レネー・ゼルウィガーの歌唱力に圧倒されるラストシーン。 ジュディ・ガーランドの生き様、ぜひその目に焼き付けてください。