『黒い司法 0%からの奇跡』      

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1980年代のアメリカで起こった実話を元にした物語。『黒い司法 0%からの奇跡』。

主演は『ブラックパンサー』のマイケル・B・ジョーダン。他にも、レイ・チャールズの伝記映画『Ray』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス、そして映画『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンも出演。実力派揃いです。

ストーリーをご紹介しましょう。

1980年代のアメリカ・アラバマ州。黒人への人種差別が根強く残っていた当時、犯してもいない罪で死刑宣告をされていたウォルター・マクミリアン。ジェイミー・フォックスが演じています。刑務所に収監されているウォルター。そんな彼を助けるべく立ち上がったのは弁護士、ブライアン・スティーブンソン。マイケル・B・ジョーダンが演じています。弁護士ブライアンは言います。

『あなたは無実です。必ず濡れ衣を晴らします。』

しかし、ウォルターは、机を叩きながら、こう返します。

『お前は何もわかってない。俺たち(黒人)は、生まれながらにして有罪なんだ。』

そう、いかに無実を証明しようとも仕組まれた証言、白人の陪審員、証人や弁護士たちへの脅迫など、差別や不正が次々とブライアンとウォルターの前に立ちはだかります。しかし、そんな時、

『無実の死刑囚のために立ち上がりたい。』という人物エバ・アンスリーと出会います。エバは、ブリー・ラーソンが演じています。

ブライアンとエバは、ウォルターのため、そして罪なき死刑囚を助けるため可能性0%からの逆転に挑みます。

そんな映画 『黒い司法 0%からの奇跡』。 

主演のマイケル・B・ジョーダンからコメントが届きました。どのようにこの作品と向き合っていたんでしょうか?

とても重要な仕事をしている人を演じることに 責任と敬意を感じていました。 スクリーンを通じて彼の物語を伝えることは、僕にとって大きな意味がありました。誰かの人生を演じるときには、誠実さやその人への敬意を持つことが大切です。その人物をきちんと表現するために敬意を持ち、絶え間ない努力をする。映画史で永遠に生き続ける映画だからこそ、細心の注意を払う必要があったんです。

また、ジェイミー・フォックスも こんなコメントをしています。

『これは後世に伝えるべき物語です。 芸術性をもつ作品でありながら、 行動を喚起する映画に作り上げていきました。』 

この映画は、主人公として描かれる弁護士・ブライアン・スティーブンソンさんがご自身について書いた本をベースにした作品です。ブライアン・スティーブンソンさんは、1989年、アラバマ州で、人種や性別、障害などを根拠に、不当に逮捕・収監された人々に法的支援を提供する 「イコール・ジャスティス・イニシアチブ(EJI)」という団体を設立。 司法の不正と闘い続けてきた方です。 

1989年、わずか30年ほど前。司法の場で、差別がまかり通っていた...でも、今もなお、黒人への不当な逮捕の問題はある。

ブライアン・スティーブンソンさんの活動は、今も続いています。

映画『黒い司法 0%からの奇跡』は、今日から公開されます。

それぞれの映画館で、入り口での消毒液の利用や、マスクの着用が呼びかけられています。お出かけの際は、注意事項を確認のうえ、ご利用ください。