「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab(チームラボ)Borderless」 オープン

建築家や数学者、アーティストからなるアート集団、「チームラボ」の作品に、いつでも触れることができるミュージアムが、きのうオープンしました。場所は、お台場パレットタウン内。1万平方メートルの空間に、およそ50の作品が展示されています。展示、といっても、静かに鑑賞するものではありません。チームラボの作品は、来場者が動いたり、来場者の存在で 表情や空間が変わる体感型アート。

例えば、「ランプの森」は、鏡で囲われた空間に、職人のハンドメイドによるランプがたくさん吊り下げられ、来場者の数、そして、ランプに手を近づけるといった動作を読み取って、色が変わります。ほかにも、自分の体を使って楽しむ「チームラボアスレチック 運動の森」では、光る岩をつかむと音がでる「光の立体ボルダリング」や、「ポヨンポヨン宇宙」と題して、床がトランポリンのような やわらかな素材になっているスペースもあります。なので、シューズの貸し出しサービスも用意されています。ハイヒールの方などは、こちらをご利用ください、とのこと。なお、チケットはオフィシャルサイトで購入できますが、現時点では

6/27(水)以降のチケットが購入可能となっています。(大人気ですね)

映画 『ワンダーランド北朝鮮』来週 土曜日 公開 

韓国出身のチョ・ソンヒョン監督が北朝鮮の日常を切り取ったドキュメンタリー。監督自身がインタビュアーとなって、北朝鮮で暮らすさまざまな職業の人を取材しています。

どんなインタビューになっているのかというと、

たとえば、話を聞くために、兵士の方の家にお邪魔します。監督が『手土産もなく、すみません。』と言えば、その家のお母さんは『私たちが もてなさなくちゃ。私たちが韓国へ行けないから、来てくれて、ありがとう。』と、地元の食材を使ったご飯で、監督を歓迎。和気あいあいと食卓を囲みます。

一方、農村での農家の方へのインタビューでは使えるものはしっかり使い、無駄のない循環型の暮らしができあがっていることがわかります。 (物資が不足していることも影響して、循環型社会ができている、ということのようです)

地方の縫製工場で働く女の子に夢を聞くと『独創的な服を作って、人々に着てほしい』という答え。『デザイナーになりたいということですか?』と監督が質問をすると

『デザイナーってなんですか?』

(デザイナーという言葉が北朝鮮にはないんです。でも、言葉は知らなくても夢は普通の女の子と変わりません。)

そんな様子を映し出した映画『ワンダーランド北朝鮮』。韓国出身のチョ・ソンヒョン監督は 撮影に入る前の事前取材である驚きがあったそうです。ユネイテッド・ピープルの関根健次さんが明かしてくれました。

もともと監督は韓国で『北朝鮮の人は顔が赤くてツノが生えている鬼だ。』というふうに習ったんですって。でも、初めて取材で北朝鮮に入った時に、女の子たちがローラースケートをしていて、おじいちゃんたちが釣りをしていた。そんな様子を見て衝撃を受けたそうです。ものすごく怖いイメージがある北朝鮮だけど、こんな世界が広がってるんだ。そこには人々が住んでるんだ、と。まさにここが驚きの映画なんです。ぜひ、こういう素朴な表情を見てほしいです。

実は、この作品、ドイツのテレビ局から『こういう映画を撮りませんか?』と持ちかけられたことがきっかけで制作が決定。当時、韓国籍だった監督はこの映画のために韓国籍を手放し、ドイツの国籍を取って北朝鮮に入りました。そこまでして写し出したかった 北朝鮮の人々の姿。監督は、

「一番困難だったことは、なにが真実かを見極めることでした。彼らは本音を見せないことに慣れてしまっているんです。」

と語っているように、 素顔を撮影するのには かなり苦労もあったよう。国際社会のなかでの状況が大きく変わりつつある北朝鮮。まったく見えてこない、そこに暮らす人々の日常。ぜひ、ご覧ください。映画『ワンダーランド北朝鮮』は、来週の土曜日から順次公開です!