今週は都内でも降雪がありましたが、東北や新潟などの雪国では、例年にない雪不足が続いており、ゲレンデがオープンを断念したり、スキー大会などが中止になったりしているようです。冬の間に、ウィンタースポーツが楽しめる時期が来ればいいのですが...。
ところで、海外の寒冷地でのウィンタースポーツはどんなものが人気なのでしょう？そして観戦の際、どんなフードを召し上がるのでしょう？今朝は、ドイツとカナダに電話をつなぎ、ウィンタースポーツの観戦事情についてお話を伺います。
カナダ バンクーバー 窪田誠さん
JK ：どんなウィンタースポーツが人気なのですか？
A カナダのウィンタースポーツの一番人気はやはりアイスホッケーですが、昨年NBAバスケットボールも冬がシーズンですので人気があります。
トロントラピュターズが昨年優勝したのも記憶に新しいです。その昔はバンクーバーにグリズリーズというチームがありましたが現在はメンフィスに移転しました。
JK ： 観戦しながら食べるのが楽しみなフードはありますか？
Ａ アイスホッケーやバスケットボールを観戦するときのスタジアムフードはどちらかというとごく一般的な、ピザ、ホットドッグといった感じですが、実はプロスポーツ観戦で一番盛り上がるのは自宅や友人宅で友人同士でパーティーをしながら観戦するのが盛んです。アメリカンフットボールの決勝戦スーパーボウルもカナダでは多くの方が自宅で観戦しますが、その前にはテレビコマーシャルで観戦用のフードの宣伝をするほどです。フィンガーフードと呼ばれる手でつかめて一口で食べられるのが人気で、チキンウイング、ナチョス、ピザやミニバーガーなんかも人気です。カナダの冬は寒いので、また国土も広いのでなかなかスタジアムに足を運ぶことはできないのでホームパーティー観戦はカナダのスポーツ文化の一つかと思います。
ドイツ ミュンヘン シッター由香さん
JK ：ポピュラーなウィンタースポーツは何ですか？
A 冬が長いドイツ、特に私の住んでいるバイエルン州はドイツ国内はもちろんオーストリアやスイス、イタリア等のスキー場が比較的近いため、冬はスキー、スケートボード、スキージャンプ、クロスカントリー、バイアスロン等が盛んです。
JK ： ほかにはどんなスポーツが盛んなのですか？
A ミュンヘンの街中にはスケート、アイスホッケーやカーリングのできる施設がいくつもあり、特にミュンヘンにはブンデスリーガの強豪EHC Red Bull Münchenというチームがあり、オリンピアのスケートスタジアムでは熱い試合が繰り広げられています。2021年には1万人以上を集客できるレッドブルアリーナがオープン予定など盛り上がりを見せています。
JK ：そうした屋外でのスポーツ観戦では、どんな食べ物を召し上がるのですか？寒いから体が温まるもの？
A スタジアムでは勿論ビール、ポップコーン、ピザ、そして焼きソーセージが人気です。スキーなど冬の野外での観戦では飲み物はグリューワインと呼ばれるホットワインや、ラム酒を浸した砂糖に火をつけ、カラメル状に溶け出した物をホットワインに混ぜたFeuerzangenbowleという飲み物が人気です。ビールはここではあまり好まれません。
というのも極寒の屋外での観戦で体が冷えるし、会場からのトイレの位置（遠い、不便）、ウェアーを脱ぎ着する手間などを考慮するとビールはあまり適当な選択ではないから。売店などない場所での観戦もあるので、自分でポットとサンドウィッチを持参する方も多々います。食べ物の売店や屋台がある場合、メインはやっぱりパンに挟んだ焼きソーセージ！