10月1日の月曜日でJ-waveは開局30年を迎えました。その開局以来30年にわたって、ナビゲーターとして活動してきた私ジョン・カビラ。さて海外でのラジオ番組事情、どうなっているんでしょうか。今朝も2つの国のお二人にコネクトしてお送りします。

「インターネットの時代、ラジオは元気なのでしょうか」

メキシコ アグアスカリエンテス 府川祐子さん「いろいろな場所で聴かれていて元気です」

インド・ムンバイ  ハリー・チェンさん「年率15%の成長産業ということで元気です」

●メキシコ アグアスカリエンテス 府川祐子さん

Q どんな場面で、どのような番組が聴かれているのでしょうか。

A ラジオは家庭や、車の運転中に聞かれているのはもちろんですが、職場でもよく聴かれています。職場にラジオを持ち込むことを許可しているのか、黙認しているのか、どちらかは分かりませんが結構多くの場所でラジオがかかっています。音楽が流れている方が集中できる、という人も多いくらいで、音楽だけの番組も多いのですが、辛辣な政治批判をしたり、若者ことばでまくしたてるパーソナリティーも人気があります。

Q その中で特に人気の番組ではどんなものがありますか?

A

Victor Trujillo  ビクトル トゥルヒージョ 57歳。番組は"El mañanero"「早起きさん」8時から11時。政治や社会問題の話題が多い。政治や政治家を面白おかしくコメント。通常辛辣でくだけた言い方をし、何度も放送禁止にあっているが、なぜか復活する。テレビ出演の時はブロッソという名前で、ピエロの格好に扮して出演する。

*Mariano Osorio マリアノ オソリオ "Hoy con MARIANO 48歳。番組は「今日もマリアノと」は、毎日7時間6時から13時。17年以上にわたって放送されている。番組は 音楽や彼のコメント、インタビューなどで構成。特に詩の朗読は、秀逸。

*Adolfo Fernández Zepeda アドルフォ・フェルナンデス・セペダ 76歳。40年にわたって、ユニバーサル・ステレオというラジオ局でパーソナリティーを務めていて、現在担当している番組は20時から22時まで「80年代の夜」22時から24時までは「クラッシック ロック」と題して、音楽とアーティストの話題で50歳以上の人たちのファンの心をつかんでいます。

●インド・ムンバイ  ハリー・チェンさん

Q ラジオは成長産業、ということなんですね。

A インドの人口の64%が毎日ラジオを聞いているという統計があります。ざっと計算しても、8億人以上。日本の人口の8倍。100円以下でラジオが購入でき、インド人の99%はラジオが生活の一部と言う。市場としては325億円市場と言われており、年々伸びています。ラジオ局主催の音楽フェスティバルなどが近年スタートしていて、リスナーとリアルを結びつけるような、活気なイベントを開催しています。今年にはインド初でラジオフェスティバルもデリーで行われます。

Q 有名なパーソナリティはどんな人でしょうか

A

RJ Naved Siddiqiはフェイスブックで230万人フォロワーを持っています。 New Yorkのラジオawardでも賞を取っている国民的なパーソナリティ。

女性ではRJ Malishka 「Morning Number 1」番組、ラジオ局Red FM93.5で10年連続気に入られているパーソナリティー。熱烈なファンもいるようです。