オフィスでデスクワークを担当されているみなさん、目の前のPC、インターネット回線つながっていますよね?業務以外で、個人的な目的でショッピングサイトにアクセスしたり、SNSにアクセスしたり、なんて、されていますか?それとも、社内ネットワークではアクセスできないようになっていたりしますか?会社の業態や規模によっても異なるとは思いますが、海外の「オフィスでのネットアクセス事情」、どうなっているんでしょうか?今朝も、2つの国の通信員に電話をつなぎ、お話を伺います。

●インド ムンバイ ハリー・チェンさん。

Q IT先進国ですから、オフィスワーカーの多くが自分のモバイルデバイスで仕事していると思います。会社としてどこまでネット閲覧やメール利用を許しているのでしょう?

A インドはこの10年でかなりネット環境が良くなって、家よりオフィスでネットを使う比重がもともとあった今はマルチプルなデバイスの時代、パソコンのみならず、スマホ、ipadなどを平行に利用。

仕事とプライベイトを両立が上手いインド人、ネット閲覧は自由、仕事中でfacebookやtwitterなんかは基本当たり前ネットで旅行を予約、チャットも基本平気で行う。制限をすると辞める!となる感じなので、制限少ない感じです

中国 上海 松田奈月さん

中国はネットの閲覧規制が厳しいイメージがありますが、それでもオフィスでみなさんインターネットは使うんですよね。

A 政府のインターネットアクセス管理が厳しいため、閲覧できないサイトが多くある。パソコンに限らず、スマートフォンでも同様。FB、Twitter、Youtube、Google、Gmail、インスタグラムなど、海外のSNSページの多くは、中国からの通常接続ではトップページから全てひらけません。ヤフージャパンは、トップページやニュースなどのページは開けますが、検索ページが開けないように制限されています。

Q インターネットの意味がないですね。中国のみなさんはどのように対処しているのですか?

A 中国の人の対処方法としては、大きく2つ。中国でもFBやTwitterと同様の機能を持つ微信(WE-CHAT)や微博(ウェイボ)などの SNSサイトやアプリがあり、それらを活用している。(中国国内ではユーザー数も大多数をしめ、これらで事足りるということもあります)もうひとつ、VPN(海外のバーチャルプライベートネットワーク)に契約して接続。VPNを通してでしたら、上記の制限ページにもアクセスが可能です。会社でもVPNに契約しているケースも増えているようですし(特に外資系など)、個人でもFBなどを活用したい若い人たちはVPNの使用が増えています。(会社ではVPNの使用はパソコンが多いですが、個人使用の場合はモバイルでの使用が増えています)

Q 今は、企業が支給する会社パソコンではなく、自分のパソコンやデバイスで仕事をする人がいると思いますが、こうした人たちの場合、どうなんですか?

A そのとおりで、中国の会社では、以前は職場でのチャットなどへのインターネットアクセスを制限している会社もありましたが、現在は個人モバイルでの通信が増えているため、このような制限は減っています。会社のアドレスに関しては、会社によって管理は異なりますが、中国では、仕事での連絡も微信(We-chat)を使うことが増え、連絡相手が会社にいないとメールは見れなくても、まずは微信で連絡をする(添付や動画などもこれで送れます)というケースが増えています。また日本では、社員による匿名のつぶやきなどで問題になるケースがあるかと思いますが、 中国の場合、ネットでの書き込み(Twitterのような機能を持つSNSや、掲示板など)には、すべてID登録が必要になって、管理が厳しくなっています。日本のマイナンバーカードのような身分証明書の登録で、ネットも管理しています。個人が特定されやすいため、ネットでの発言は慎重になる傾向があるかと思います。