今回はダンサー、シンガーソングライターとしてロンドンをベースに活躍するShalaさんのHIDDEN STORYです。

20181005hidden01.jpg

ダンサーとしてこれまで一緒に仕事をした人を挙げると、ファレル・ウィリアムズ、テイラー・スウィフト、エド・シーラン、リリー・アレン、ジャックス・ジョーンズ、さらに、俳優アーノルド・シュワルツネッガー、サッカー選手 アレクシス・サンチェスなど、、、世界的なスターの名前が並びます。現在はロンドン在住のShalaさん。生まれは名古屋です。

「お父さんがポーランド系イギリス人で、小学生のころはイギリスに住んでいたんですが、中学と高校は日本。イギリスの小学校にはディスコというのがあって、子ども達が集まるクリスマスのダンスパーティみたいなものなんですが、一番最初はそれですね。そのときジャミロクワイにはまってて彼みたいになりたいとか、ジャネット・ジャクソンのミュージックビデオを見て、『これはやばい!』って、真似したりしてました。ロサンゼルスかロンドンに行こうと決めていて、ロンドンだとイギリスなので慣れやすいかなと思いましたし、ロンドンから出てくるアーティストがすごく好きなんです。エイミー・ワインハウス、アデル、エド・シーラン、ジェス・グリン、アークティック・モンキーズとかも大好きで、イギリスってめっちゃいいアーティストたくさん出すな、特別なものがあるんだなと思って。全然お金持たない状態でスーツケースもって行きました。なんか映画みたいだけど。(笑)」

ロンドンで暮らすようになったのは、今から5年前。ダンサーとしての生活はこんな風に始まりました。      

「ダンスレッスン、ヒップホップ、アーバン・コレオグラフィーのレッスンに行くと、先生が振り付けを教えて、先生が気に入った数人がグループに選ばれて、『みんな見て、この人たちが例だよ。』みたいな感じになるんです。世界で認められている、最近ではセリーヌ・ディオンのミュージックビデオでも踊ってるヤニス・マーシャルとかにも、『ひとりで踊ってみて。みんなこの子を見て。』という風に、ありがたく注目を浴びることができたんです。そうやって、いろんな人に『今度、こんなオーディションがあるから行ってみたら』とか、徐々にいろんな話がきたりしました。

私はロンドンでよく言われることがあるんですけど、Booked & Blessedという言葉があって、仕事をゲットした=Booked as a dancer、Blessedは恵まれている。『あなたいつも Booked & Blessed』と言われるですが、私は、『でも、あなた今週いくつオーディション受けたの?』って聞きます。そうすると、たいていひとつか、ひとつも受けてない。私の答えは必ず、『私はもう今週10個やって、9回ノー受けてるから』って。だから、その分、皮膚が強くなきゃいけない。英語だと、You gonna have a thick skin、何があっても、いろんなものにぶつかってもアザができないような、しっかりした皮膚じゃないと、みたいに言うんですが。」

Shalaさんは、リリー・アレンのミュージックビデオに出演。さらに、ファレル・ウィリアムズとも共演しました。

「イギリスにX FACTORってテレビ番組があって、歌のコンテスト番組なんですが、実は私、X FACTORのオーディションを受けたんです、ダンサーとして。コンテストのシンガー達のバックにダンサーがいるじゃないですか。そのバックダンサーのオーディションを受けて落ちたんですよ。すごく落ち込んでたんですが、次の週に、エージェントから『すごく重要なオーディションがあるからお願いだからあした来て』って言われたんです。それで、行ってみたらマイケル・ジャクソンの『Remember the time』を振り付けしたファティーマ・ロビンソンが部屋にいて、『やばい、ファティーマ・ロビンソンが部屋にいる!』と思いつつも踊って、そしたら『じゃあ、あなた残って。仕事始めるよ』って。で、それがX FACTORの一番最後にアーティストが出て来てパフォーマンスするところがあるんですが、ファレルがそこでパフォーマンスするものだったんです。そのとき実はファレルとテイラーがゲストで、今年の1月にテイラーと仕事したときに、『実はうちらもう会ってるんだよ』っていう話をして。彼女はめっちゃかわいくていい人なんですよね。」

テイラー・スウィフトとの仕事。そのHidden Storyとは?

「テイラーとエド・シーランが一緒に曲を書いて、そのミュージックビデオに出たんです。でもちょっと悔しいのが、テイラーと一緒にめっちゃ遊んでるシーンがあったんですけど、カットになってショックだった。たぶん、ほんとは東京で撮影したかったんですよ。でも、エドがケガしちゃって東京で撮影できないから、ロンドンで撮影することになったんです。日本人のアーティストとかモデルさんとかを集めて、ロンドンのスタジオのなかに東京を作って。渋谷とその横道とか、カラオケみたいな部屋を作ったんですが、あれはほとんどロンドン。テイラーひとりのところは多分、東京で撮影しているんですけど。ちなみに、私は赤いチェックを着てる人で、一瞬しかわかんないです。エドが歌ってるところですかね。」

音楽以外の話題もひとつ。サッカー、イングランド・プレミアリーグのスター選手で以前、アーセナルに所属していましたが、現在はマンチェスター・ユナイテッドに所属するアレクシス・サンチェス。コマーシャルで共演した、ということですが、、、 

「アレクシス・サンチェス、ほんとに面白い人で、CMを一緒にやったんです。サッカーファンに申し訳ないんですが、最初誰か知らなくて。で、そういう大御所の人と一緒に仕事をすると、スタンドインっていう人がいて、照明とかセッティングするのに時間がかかるので、アーティストの同じ肌色、身長みたいな俳優さんを代わりに入れて、練習というか、一緒に踊ったんですよ。その練習中に私はヒールを履いていて、スタンドインアクターの足をふんだら、うしろにアーセナルの大ファンの人がいて、『おまえ、本番、何があってもやるなよ』ってすごく怒られて。アーセナルファンからしたら、『この人の足は絶対にヒールで踏むな』って、怒られた面白い思い出が。(笑)」

最後に、今年Shalaさんが関わった大ヒット曲。Jax Jones『Breathe』のミュージックビデオについて教えていただきました。

「Jax JonesていうUKのDJプロデューサーがいて、Inaという素晴らしいソングライターの女性が歌っているんですが、『breathe』という曲でロンドンの街中をふたりのダンサーが踊っていて、その1人が私です。2日間撮影をして、夕方の4時から朝の4時までだったんですが、時期が実はロンドンの1月だったので、マイナス何度とか。私ファーコート着てるんですけど、ファーコートの下って、スポーツブラに下のパンツも薄いズボンで超寒くて、撮影してないときはずっと、みんな寒いんだ、みんな踊ってなくて立ったままだから寒いんだ。みんなのために一発で決めなきゃって。はいアクションって言われた瞬間、絶対、一発で決めてやるっていう気持ちでした。」

Shalaさんの活動に興味をお持ちになった方、インスタグラム、ぜひフォローしてください。アカウントは、 shalaeuroasia