This Week's Number is・・・

12.5%

「12.5%」この数字は、5年前に定めた、大手電気会社4社平均の標準家庭のモデル料金に比べて、今年9月の電気料金が高くなっている割合です。 ~これは、日本経済新聞の記事からのピックアップ情報です。2016年4月に電力小売りの全面自由化が始まってから、新電力の会社の参入が相次ぎました。自由化したのに 大手の電気料金が上昇している理由として挙げられているのは、発電燃料に占める「液化天然ガス(LNG)への依存度」の高さです。日本を寒波が襲った昨年末から今年1月にかけては、液化天然ガスの価格が1カ月で 3倍近く上がりました。

今月の標準家庭の電気料金は、東京電力で7098円。2016年に改定したモデル料金と比べ、大手4社平均で、12.5%アップ。一般労働者の月額賃金が 2016年と比べわずか1.2%しか増加していない中、 電気料金は上昇しています。

大手以外の新電力の料金は、総じて大手より低めになっているようですが、新電力は発電設備を持っていない場合も多く、結局、電力調達は、大手から買うか、卸市場に頼るケースが多いようで、大手が値下げに踏み切るほどの競争が起きていません。

また、再生エネルギーを普及させるための資金を広く国民から徴収する「賦課金」という制度も、電気料金アップの一因となっています。