This Week's Number is・・・

5% 

「5%」

この数字は、日本の医師で、電子処方箋を発行することができる人の割合です。オンラインで医師の診察を受け、紙の処方箋を使わずに自宅に薬を届けてもらう、というデジタルで完結する医療システム。

政府は2022年夏にも、この制度を始めることを目指していますが、しかし、電子処方箋の署名に使う「資格証カード」を持つ医師は今年の2月時点で、全体の5%にとどまっています。

新型コロナウイルスを契機に、初診を含むオンライン診療が認められました。しかし、処方箋の電子化は、まだ実施されていません。

現状では、患者が自宅に薬を配達してもらう場合、医療機関が調剤薬局に処方箋をファクスするなど紙ベースのやりとりが必要です。 デジタル化が 待たれます。

オンラインで診察はしてもらえても、お薬をもらえないと厳しいですよね。

資格証カードを持つ医師が増えない理由として、この資格証カードを導入するにはICカードリーダーなど設備投資が必要。

また、カードを使うために年会費が必要な場合もあるようで、導入を見送っているケースが多いと見られています。

ちなみにアメリカでの電子処方箋の導入率は、3年前で、およそ70%。オンライン診察が進み、さらにその割合は高まっていると推測されます。日本でもぜひ。