This Week's Number is・・・

9.3%

9.3%」

この数字は、日本において、突然の心停止つまり心臓が止まった時に、119番通報して救急隊の到着を待っていて、命が助かる割合です。(心臓マッサージやAEDを使わないと、助かるのは1割以下となります)

なぜ、今日、この情報をピックアップしたかというと、サッカーのヨーロッパ選手権=ユーロ2020で、現地時間の12日に行われたデンマーク対フィンランドの試合中、デンマークのミッドフィールダー、クリスティアン・エリクセンが突然ピッチに倒れました。

すぐに駆けつけた医療チームが、ピッチ上で心臓マッサージなどの処置を15分間にわたって行いました。スタジアムの観客が、そして世界で中継を見ている人が祈り、クリスティアン・エリクセン選手、幸い、一命を取り留めました。

本当によかったです。

デンマークのキャプテン、シモン・ケアー、そして、メディカルスタッフの迅速な対応が、エリクセンを救った、と報じられています。

素早く対応することが大事なんですね。

日本AED財団によると、突然の心停止を目撃した場合、119番通報をして救急隊の到着を待っているだけでは、9.3%の人しか救命できません。

現在、日本では毎日およそ200人が心室細動という不整脈によって 突然命を失っています。こうした突然の心停止から救命するためにできることは

  1. 119番通報
  2. 心臓マッサージ
  3. AEDによる電気ショック

という3つの方法があるのですが、心臓マッサージをすることで、119番通報の2倍の人が助かり、さらに、AEDによる電気ショックを行うことで、半数以上の人の命が救える、ということ。AEDの使用は医療行為ではないので、一般の市民にもできるんです。日本では講習会が定期的に行われているものの、学校教育のカリキュラムに取り入れるには到っていません。商業施設などをはじめ、街角でも目にすることが多いAED。使うことができれば、助かる命があります。使い方を知る機会、増やしたいです。