This Week's Number is・・・

59.4

59.4%」

この数字は、2008年にガンと診断されたおよそ24万人の患者の「10年生存率」です。

これは、先月、国立がん研究センターが発表したデータですが、「10年生存率」とは、ガンが治ったことを示すデータの1つで、治療後10年を経過しても ガンで死亡しなかった患者の割合です。 59.4%。

実は、今回の調査の前、2004~2007年にがんと診断された人の10年生存率は、58.3%でした。ちなみに、この時は、先駆け的な治療をする「がん専門病院」の患者さんのデータ。一方、今回は、全国の「がん診療連携拠点病院」など240施設のさまざまな患者さんのデータ、つまり、より広く調査が行われたので、状況を正確に反映していると考えられています。

最も生存率が高かったのは、前立腺がんの98.7%で、これに続いて乳がんが87.5 %、子宮内膜がん 83%。このほか主な臓器では、大腸がんが67.2%、胃がん66%。低いところでは、肺がん34.5%、膵臓がんは、6.5%となっています。(生存率の低いがんもありますが)治療薬や手術技術などはこの10年で進歩しているので、今後の生存率は、さらに高くなる可能性があります。ぜひ高くなってほしいです。