This Week's Number is・・・

1.4%

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この数字は、3.5トン未満のクルマしか運転できない消防団員の割合。これは、消防庁による調査結果です。小さな数字ですが、この事実によって、問題が生じます。

一般的に消防ポンプ車は、ホースや水をくみあげるポンプなどさまざまな装備を積んでいることもあり、4トンから7トンが主流。つまり、3.5トン未満のクルマしか運転できない、ということは、消防車が運転できないことになってしまいます。

なぜ、こういう状態になっているかというと、2007年5月までは普通免許で運転ができるクルマの総重量は、8トン未満。つまり4トンから7トンが主流の消防車を普通免許で運転できました。しかし 段階的に重量の上限が厳しくなり、2017年3月12日以降の普通免許取得者は、運転できる車が、3.5トン未満に変更にされました。

2017312日以降に普通免許を取得した人は、準中型という免許も取らないと消防車を運転することができません。

1.4%は小さな数字のようですが、少子高齢化もあって今後増えることも考えられます。実際に火災発生で詰め所に集まっても運転できる団員がいなくて、現場に出動できないケースもあったそうです。

この事態の解決策としては、小さい消防車があればOK、ということになります、現在の普通免許で運転できる3.5トン未満の消防ポンプ車が免許改正後に発売されましたが、小型ゆえに装備は「必要最低限」。既存の消防車が運転できる「準中型免許」を取る補助制度を自治体ですすめて行く必要がありそうです。