This Week's Number is・・・

76%

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この数字は、外国籍を取得した後も、従来の国籍保有を認める国つまり、複数の国籍を認める国の割合です。オランダ、マーストリヒト大学の調査によると、複数の国籍を認める国は増え続けていて、1960年時点では39%でしたが、2020年には76%になっています。ちなみに、日本は、複数の国籍を認めていません。このため、日本国籍の人で、外国に長く暮らしている場合、日本の国籍を放棄してその国の国籍を取得する、というケースが多くありました。

移住先の国籍を持っていないと、就労の機会が限られたり、社会保障や相続などで不利な扱いを受ける可能性がありますので。例えば、ノーベル賞の受賞者では、イギリスに住むカズオ・イシグロさんやアメリカで暮らす物理学の中村修二さんのように、移住によって、日本国籍を失った、という著名人も少なくありません。

  • 複数の国籍を保有することについて、かつて問題とされていたのは、外交上の保護責任をどの国が負うか明確でなくなること。
  • 重婚(複数の人と婚姻関係を結ぶ)恐れがある
  • 外国から兵役義務を課されることがあるかもしれない。

こうしたことが反対理由だったたんですが、法務省では、複数の国籍により これまで具体的な問題が生じた、という例を把握していない、としていて、日本のように国籍を一つに限定する国は 少数派になりつつあるようです。