This Week's Number is・・・

94%

94%」

この数字は、今日スタートした日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)で、日本側が関税を撤廃する農産品や工業品の割合です。94%の品目で、関税がなくなります。

安くなるモノの一例としては、ヨーロッパ産ワインの関税は、今日午前0時の発効と同時に撤廃されました。小売り各社は、フランス産やイタリア産などの値下げを 実施します。また これまで29.8%という高い関税がかけられてきたナチュラル・チーズは種類によって 低い関税の枠が設けられ、国内酪農家の保護と支援をすすめながら、16年目に関税がなくなります。ちなみに、既に無税のヨーロッパ車は安くなりません。日本とEUとの経済連携協定=EPA。これによって 世界の国内総生産(GDP)のおよそ3割、貿易額のおよそ4割を占める巨大な自由貿易圏が生まれました。

日本国内の生産者(農業、畜産業)の方への影響も心配なところですが、一方、日本からEUへは およそ99%の品目で無税となり、牛肉や日本酒、緑茶なども発効後すぐに関税がゼロになります。また日本の乗用車にかけられている10%の関税は、8年目に撤廃されるので、自動車関連産業は ヨーロッパへの輸出拡大が期待されています。