今朝は宮城県北部の登米市から。地元のお麩「油麩」についてご紹介します。

今朝は宮城県「登米市」です。岩手県との県境にあり、北上山地をバックに、雄大な北上川がゆったりと流れる自然豊かな場所。仙台からは高速バスで1時間半ほどのところにあります。その昔城下町として栄えた「登米町」には、「みやぎの明治村」という施設があり、武家屋敷と伝統的な町家、格調高い洋風建築が織りなす街並みが、保存されています。

門や塀に囲われた、江戸時代の武家屋敷が連なる通りと茅葺き屋根の茶店などを歩いてまわることができます。また明治時代のハイカラな文化財や歴史的建造物とともに日本が近代化する明治時代を感じさせる佇まいです。

●昔から登米市に伝わる「油麩」。

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「油麩」とは「お麩」を植物油で揚げて作ったものです。フランスパンの「バゲット」のような形で大きさは、直径が5センチ程度、長さが25センチほど。香ばしく、歯ごたえがあってヘルシーなので、お肉の代用品としても人気があるとのことです。

「油麩」を使った料理には、さまざまなレシピがありますが、近年B級グルメとして注目されているのが地元の旅館の女将さんが考案した「油麩丼」。これは「カツ丼」の「カツ」の替わりに「油麩」を使ったもの。醤油だしのタレにつけた「油麩」を卵でとじて、ごはんに乗せたメニューです。朝はあったかい味噌汁と一緒にどうぞ。

今朝は宮城県登米市の「油麩」をご紹介しました。地元の商工会青年部の部員、OB、「油麩丼」愛好者など有志で「油麩丼の会」が結成され、普及活動を行っているようです。