今朝は北アフリカ・チュニジアにある海岸のリゾートから。焼き野菜のサラダについてご紹介します。

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今朝は北アフリカのチュニジア共和国です。

首都チュニスからおよそ60キロ南に行くと、地中海に面するリゾート地のハマメットがあります。100年ほど前にヨーロッパ人がリゾート地として観光開発し、小説家や画家など、多くの芸術家たちに愛されました。

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ハマメットの中心にあるのが旧市街「メディナ」です。アラブ支配時代の名残の城壁に囲まれたこの街は、小さな路地が迷路のように入りくんでいます。そこには「モスク」をはじめ、レストランや、みやげもの屋などが並び、白い壁と狭い空間から見える青い空のコントラストの中、ゆったりと散歩する観光客が行き交います。

●チュニジアの焼き野菜のサラダは「サラダ・メシュイア」。

かつては「ローマの穀倉地帯(こくそうちたい)」といわれたチュニジア。温暖な気候でスパイスやオリーブの栽培も盛んで、肉や魚、野菜、果物などの食材にも恵まれています。

「サラダ・メシュイア」とは、ピーマン、玉ねぎ、茄子、トマトなどの野菜類を焼き、すりつぶしてペースト状にしたもの。※「サラダ」と名がついていますが、見た目はねっとりしたペースト状です。

複雑なスパイスの香りと、オリーブオイルが味を引き立て、ゆで卵やツナ、トマトスライスなどと一緒にいただきます。朝はカットしたバゲットにたっぷりとのせて食べるのが一般的。アクセントとして欠かせないのが、すりつぶしたニンニクとオリーブオイル、唐辛子で作ったピリ辛の香辛料「ハリッサ」。これらをお好みで足して自分なりの辛さに仕上げます。

濃いめのコーヒーと共にどうぞ。

今朝はチュニジアの「サラダ・メシュイア」をご紹介しました。調理のポイントは野菜をしっかりと黒焦げにすることで、「香ばしさ」をしっかりと出すこと。焼き方が足りないと、水っぽくなってしまうのだとか。