今朝はイタリア共和国のシチリア島です。島の東側には、ヨーロッパ最大の活火山、エトナ山がそびえ、古代神話の時代から、島のシンボルとして人々に親しまれています。

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バスやロープウェーを乗り継いで、立入が許されている噴火口区域まで行く事もできる観光地。世界自然遺産に登録されています。このエトナ山は富士山のような円すい形に近い形をしていて、標高は3300メートル以上。とはいえ、火山活動が活発なため、正確な高さがわからないのだとか。今年の2月にも噴火がありましたが、爆発的な噴火ではなく、また、マグマの成分の関係から、火砕流は発生しないとされているそうです。

●シチリア島の特産物は「ピスタチオ」です。

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エトナ山の麓は水はけがよい石灰岩の土壌で、ワインになる、ぶどうやナッツの産地として知られます。その中でも、「ブロンテ」という小さな村の周辺は、夏は強烈な日差しが照りつけ、秋から冬にかけて一定の降雨量があり、昼と夜の寒暖差が大きい土地。そんなシチリア島では、ミネラルたっぷりの水分で育った「ピスタチオ」が特産品です。

この地域でとれる「ピスタチオ」は他の産地のものと比べて濃厚で風味豊かと言われています。その秘訣は、あえて2年に1度しか収穫を行わず、栄養分を温存させていること。地元では、ピスタチオを使った様々な料理を味わうことができます。例えば、ピスタチオを砕いてヨーグルトやスイーツの上にかけたり、ピスタチオを練り込んだ緑色のパスタもポピュラーです。

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朝は「ピスタチオのペースト」を塗った総菜パン「スフォリア」をいただきましょう。おともはもちろん、エスプレッソで。

今朝はイタリアのシチリア島の名物「ピスタチオ」をご紹介しました。日本ではアメリカ産の殻付きピスタチオがおつまみとして主流でしたが、近年、殻なしピスタチオの輸入が徐々に増えています。淡い緑色がSNS映えすることで人気が高まったのがその理由で東京では東京駅そばに、ピスタチオスイーツの専門店「PISTA&TOKYO」が昨年オープンしました。