今朝は、奈良県で古くからの名産物として知られる「柿」を使った料理の中から、朝ごはんの一品「柿なます」をご紹介します。

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今朝は日本から、奈良県です。生駒郡斑鳩町にある法隆寺。広大な敷地に建つ聖徳太子ゆかりの寺院で、その一部は世界最古の木造建築物となっています。1993年には世界遺産に登録されました。

なかでも1300年以上ものあいだ、変わらぬ姿の五重塔。高さは、10階建てのビルに匹敵する32メートル。それぞれの階を別に造り、積み上げる建築方法で作られました。しなるように建物が柔軟に動くような「遊び」があって、地震の揺れを軽減しているといわれています。

●法隆寺といえば「柿」が名物!?

正岡子規の俳句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」が有名ですが、「柿」は、奈良時代より前の大和朝廷の頃からこの地域で栽培されていたとされ、生産量は今では全国トップクラス。また、海外でも「kaki」として流通するようになりました。時間をかけて乾燥させ甘みを引きだした「干し柿」はデザートだけでなく、料理のアクセントとしても一年中使われます。

朝は千切りにした大根と人参、柿を「合わせ酢」と和えた一品「柿なます」を小鉢に盛り合わせていただきましょう。あたたかい味噌汁、白いごはんと一緒にどうぞ。

今朝は奈良県の「柿」を使った「柿なます」をご紹介しました。シャキッとした食感と同時に、酸味の中に柔らかい「干し柿」の自然な甘さが味わえます。東京では日本橋の「奈良まほろば館」で、さまざまな「柿」の加工品を手に入れることができます。さて来週は、東アフリカの国・エチオピアの朝の風景をお届けします。