今朝は岩手県です。

東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた岩手県の沿岸部。不通となっていた宮古から釜石の路線を、三陸鉄道がJRから受け継ぎ復旧、2019年3月に、大船渡市の盛駅から久慈駅まで、総延長163キロメートルの「三陸鉄道リアス線」が開通。日本一長い第三セクター鉄道となりました。

トンネルが多いのがこの路線の特徴。海の見える絶景ポイントの鉄橋部分にさしかかると、徐行したり、一旦停車することも。臨時運行の「三陸鉄道こたつ列車」は、車両の中央通路をはさんで、掘りごたつがずらりと並ぶ、冬の風物詩。新型コロナウイルスの影響で、観光客が減る中でも、こうした企画で、鉄道ファンの心をつかみます。

●岩手の郷土料理は「えのはなごはん」

「えのはな」というのは「香茸」という、きのこの一種。真ん中に大きなくぼみがある、アサガオの花のような形で、「ばくろう」という名前でも呼ばれる茶色いキノコです。見た目はちょっとグロテスクですが、茹でた後に灰汁をしっかり取ってから乾燥させると、うま味や香りが強くなる、という特徴があります。また、水で戻した「香茸」をごはんと一緒に炊きこまないで混ぜごはんにすると、豊かな風味を味わうことができます。地元の郷土料理「えのはなごはん」は、ハレの日のごちそうとしても欠かせません。

朝は、暖かいお茶と一緒にどうぞ。