今朝は中国地方、山口県です。県のほぼ真ん中に位置し、瀬戸内海に面する防府市。その市内に、広大な敷地の国指定名勝「毛利氏庭園」があります。中国地方を支配した戦国大名・毛利元就で知られる「毛利氏」が明治から大正にかけて作った邸宅があり、それを中心に、四季折々に咲く花、池や川を歩いて見て回れます。

1000坪以上で60部屋もあるというお屋敷は現在「毛利博物館」となっていて、高台にあることで庭園越しに瀬戸内海まで見渡すことができます。また2万点もの美術工芸品や文献が収蔵されていて、毛利家のみならず、武家の権力を知ることが出来ます。

●山口県の郷土料理は「ささげごはん」です

「ささげごはん」はいわゆる「お赤飯」のような食べ物。「ささげ」とは豆の一種で、色も大きさも「小豆」とよく似ていますが別の品種。へこんだ部分に黒い縁取りがあるのが特徴です。その「ささげ」をうるち米と一緒に炊いたのが「ささげごはん」。防府市やその周辺の地域でよく食べられています。

「小豆」は煮ると豆の皮が破れやすいので、お赤飯にすると豆の形が崩れてしまうことがあります。一方「ささげ」の場合は、豆の形がしっかりと残ります。さて、朝はこの「ささげごはん」を、おにぎりにしていただきましょう。熱々のお茶と一緒にどうぞ。

「ささげ」は、小豆のかわりに「ぜんざい」にしても、甘さ控えめのでさっぱりいただけるそうです。