今朝はスペインです。(2度目の非常事態宣言、心配ですね)首都マドリッドから北へ100キロほどの場所にある古い城下町「セゴビア」。中世の城壁が旧市街を取り囲み、両脇に二つの川が流れます。

その川から街に水を引き入れた「ローマ水道橋」は2000年前のローマ時代から現存する歴史的建造物で、セゴビア旧市街とともに、世界遺産に登録されています。そして、その二つの川の合流地点に建てられたのが「アルカサル城」。歴代の王に愛され、おとぎ話のモデルにもなった、世界の著名な城の一つです。街のランドマークともいえるアルカサル城の姿は、まるでオレンジ色の船体に青いマストを立てた船のようにも見えます。

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●そんなアルカサル城の名前がついた「お菓子」が地元の名物です。

お城にちなんだ名前のケーキが「トルタ・デ・アルカサル」。卵、小麦粉、トウモロコシ粉、砂糖などで生地を作り、オーブンで焼き上げ、砂糖のコーティングをするというシンプルなレシピのスポンジケーキです。生地は型に入れず、スプーンでクッキングシートにたらし、平べったい形にひろげて焼き上げます。修道院で作られていたものが起源とされていて、その後、王室に献上されるようになり、鉄道の駅で販売したことから旅行者が買い求めて、スペイン全土にひろがりました。今ではスペインのパン屋さんで見かけるポピュラーな「菓子パン」です。朝はコーヒーと一緒にどうぞ。