今朝はフランス共和国です。

ローヌ川とソーヌ川という2つの川の合流点に位置するリヨンは、2000年以上前のローマ時代から栄えたフランス第2の都市です。中世にはヨーロッパの中でも重要な交易地として知られ、旧市街はユネスコの世界遺産に登録されています。

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古代遺跡がある標高300メートルあまりのフルビエールの丘。その頂上には白く輝く教会があり、リヨンのランドマークとなっています。ペストが大流行した400年近く前には、この教会で聖母マリアに祈りを捧げるため、街の人々の巡礼行進が行われました。流行が終息した後には「祈りの丘」と呼ばれるようになり、今また市民の注目を浴びている大切な場所です。

●リヨンは「美食の街」です。

美味しい食材に恵まれたリヨンには星つきのレストランもありますが、 郷土料理を出す大衆食堂もあちこちに点在します。かつては主要産業である「絹織物」の労働者たちがたくさん訪れました。

早朝から働く職人たちは、休憩時間の午前9時ぐらいになると朝食の「マション(Mâchon)」を出す大衆食堂に向かいます。

メインとなるのは豚や牛の肉、また、その内臓を使った料理で、内蔵の煮込みやソーセージなど、お腹いっぱい平らげたようです。

ソーセージのブリオッシュ包みや、内蔵をつめたソーセージなどそうした伝統料理は今もなお、朝の大衆食堂では一般的。たっぷりのカフェオレと一緒にどうぞ。