今朝は西アフリカの、マリ共和国です。

国民のおよそ8割が農業に従事していますが、生産した作物のほとんどは、国内で消費されていました。それは、マリ共和国が海に面していない内陸国で、農産物を輸出するには、隣国を経由するなどコストがかかるため、輸出で利益を得ることが難しかったからなんだとか。しかし、近年はトロピカルフルーツ、中でもマンゴーの需要が世界的に多く、マリ共和国の主力の輸出商品になりつつあります。

●アフリカのマンゴーはこれからの時期が旬です

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マンゴーの木は、適度な水があれば、それほど手をかけずに実をつけるので、栽培は難しくないそう。雨期がはじまる2、3ヶ月前から実をつけはじめます。ちょうど今の時期、乾期の終わりを告げる雨が降りますが、現地ではこれを「マンゴー雨」と呼んでいます。この雨が降るとマンゴーが熟してくるので、収穫のサイン。収穫は長い木の棒で果実を叩いて落としたり、木の上に人がのぼってむしりとる、という原始的なスタイル。マリ共和国の首都「バマコ」の周辺地域では、こうした光景をあちこちで見る事ができるのです。

アフリカのみならず世界中で収穫されるマンゴーですが、その種類は実に様々で、食感や甘さ、酸味も微妙に異なります。果実の表面が真っ赤になるものや、緑色のものも。地元の人は皮がついたまま食べる事もあるんだとか。採れたてのマンゴーを、炭火で沸かした甘いお茶と一緒にどうぞ。