今朝は熊本県、熊本市です。

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町の中心地にある、「水前寺公園」。豊富な地下水が湧き出る池を中心に、ゆるやかな起伏の築山があり、芝生、石、植木を使うことで東海道五十三次の景勝地に見立て、ぐるりと回って楽しむ回遊庭園として、その名を知られています。

この「水前寺公園」ですが、1632年に、肥後の国の初代藩主・細川忠利公が、こんこんと水が湧くこの場所に、水前寺という寺を建てその後に御茶屋を造ったのがはじまり。全国から観光客がやってくるのはもちろん、地元の人々の憩いの場としても賑わいのある公園です。

●熊本の地元の食材は「南関あげ」です。

「南」に関所の「関」と書いて「なんかん」。「南関あげ」は、熊本県の北西部に位置する南関町発祥の「油あげ」のこと。1637年に起こった「島原の乱」のあと、人口が減少したため、現在の愛媛県の人々が大勢移住してきた際、あげの製法を知る者がいてそこから始まったと伝えられています。暑い時期にはどうしても腐りやすくなってしまう「油あげ」を、長期保存できるようにした製品です。豆腐の厚みを薄くして、二度揚げることで、極限まで水分を少なくして乾物のようにストックできるようにしたのです。

おせんべいのような薄さと軽さで、パリっと手で割れます。水分がないため、出汁や煮汁をよく吸い込むのが特徴、朝はやっぱり味噌汁の具にしましょうか。たっぷりと汁を吸い込んでフワフワになった「南関あげ」。トロリととろけるような食感で、かみしめると、あげの甘みがひろがります。あつあつの白いご飯と共にどうぞ。