今朝はポルトガル共和国です。その首都リスボンにある世界遺産「ジェロニモス修道院」。大航海時代、インドやアフリカ、東南アジアから金や香辛料が豊富に入ってくるようになり、莫大な利益を得たポルトガル。潤沢な資金をつぎ込んで建設されました。

壮大な南門には、24体の聖人や位の高い聖職者の像などの彫刻があり、内部はヤシの木をモチーフにしたとされる支柱、そして、天井にはレリーフが飾られています。スケールは大きいものの、全ての装飾は細かく、どこを見ても息を飲むほど。市内中心部から路面電車で行けるアクセスのよさもあって、世界中から観光客がやってきます。

●そんなジェロニモス修道院発祥の食べ物があります。

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かつて、修道僧の服やシーツなどの「糊付け」をするのに卵白が使われ、余った黄身を有効活用してお菓子にしたのが「パスティス・デ・ナタ」。日本でもおなじみのエッグタルトです。ジェロニモス修道院のレシピを受け継いだ、本場ポルトガルの「パスティス・デ・ナタ」は、修道院のそばにある老舗のお店「パステラリア・パスティス・デ・ベレン(Pastelaria Pasteis de Belem)」でいただくことができます。ポルトガルでは、スイーツとしてだけではなく、朝食としても人気です。

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あつあつの焼き立ては、サクッとした生地と、とろりとした食感の、甘さ控えめのクリームの味がたまりません。

テイクアウトして近くの公園などで味わう人も多いのですが、お店の奥にあるカフェで、牛乳をたっぷり入れたコーヒーと一緒にどうぞ。