今朝は島根県の西部にある、浜田市です。

秋祭りの季節を迎える今の時期、浜田市を含む石見地方では、あちこちの町の神社から神楽囃子が聞こえてきます。日本神話の中で、天の岩戸の前で踊りを舞ったというのが、神楽の起源。石見地方では500年も前から神楽が演じられていたと言われますが、時代と共に徐々にショーアップされ「石見神楽」として定着しました。

「石見神楽」の特徴は、日本の神話などを題材にした演目を、リズム感あふれる太鼓、笛、鐘のお囃子にのせて豪華な衣装で舞うところ。「八岐大蛇」を題材とする「大蛇」が石見神楽の代名詞で、クライマックスの格闘の場面では一気に速いテンポで観客を圧倒。

お祭りで奉納されるだけでなく、定期イベントも盛んで、海外公演も行われます。また、伝統芸能として、今年「日本遺産」に認定されました。

●島根県浜田市の名産物は「赤てん」。

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「赤てん」とは、スケトウダラなどのすり身に、赤唐辛子をまぜ、薄いかまぼこ状の練り物にして、パン粉をつけて揚げたものです。見た目は分厚い「ハムカツ」のようで、周りのパン粉がサクっとしていますが、中はふわふわとした柔らかい食感で、ピリッと辛いのが特徴です。

「ハムカツ」風の魚肉ソーセージ、ともいえるB級グルメですが、噛みしめるほどに素材の旨みがたっぷり味わえます。

そこに唐辛子の辛さが追いかけてきて、あとをひくおいしさ。そんな「赤てん」は、地元では数枚が入ったパックの状態で売られています。カリカリの食感をそこなわないように、トースターかフライパンで温めて、マヨネーズなど、お好みの調味料をつけていただきましょう。あつあつの白いご飯にのせてどうぞ。