今朝は石川県の加賀市です。

石川県の南西部にある加賀市には、有名な温泉が多く、中でも山中温泉は文字通り山に囲まれた情緒のある温泉街です。ユニークな岩が切り立った鶴仙渓という渓谷には総ヒノキ造りの「こおろぎ橋」や、ユニークなS字をした「あやとりはし」など、名物の橋がかかります。

夏になると、この鶴仙渓には「川床」というお座敷ができ、風情たっぷりにせせらぎを聞きながら、涼を求める人々の姿も。また温泉街のメインストリート「ゆげ街道」には、地元の伝統工芸品、山中塗りの漆器や九谷焼の陶器などのお店が軒を連ねていて、朝早くから温泉街を散策をする人々でにぎわいます。

●地元の旬の野菜は「金時草」です。

20190719morning.jpg

​「金時草」は石川県の伝統野菜のブランド「加賀野菜」に指定された15品目のうちのひとつです。

葉物野菜の一種ですが、表は緑で、裏が赤紫という、色のコントラストが目を引く、特徴的な野菜です。葉っぱの赤紫色の部分が、サツマイモの一種「金時いも」の、皮の色に似ていることで、その名がついたといわれます。

夏が旬の野菜で、葉っぱの部分をそのまま天ぷらにしたり、茹でて酢醤油で和える「酢の物」が代表的な一品です。ぬめりのある食感ながら、苦味は少なく、さっぱりした味わいですまた茎の部分はやや硬めで、炒めると香ばしい香りが特徴で、きんぴらにして食べることもあります。

朝は、ゆがいた金時草の葉っぱを具にしたお味噌汁と、あたたかいご飯をいただきましょう。