今朝は佐賀県の中央に位置する、小城市です。市内のあちこちに水路が張り巡らされ、「水の町」とも呼ばれています。綺麗な水が豊富な土地な小城は、昔から「茶道」でも有名な場所でした。市内にある小城公園には「茶筅塚」があり、千利休の弟子で織田信長の弟「織田有楽斎」が実際に使った、抹茶を立てる道具の「茶筅」が納められています。その建立100周年を記念して「蛍の里大茶会」というイベントが16年ぶりに復活、今週末に開催されます。

●朝は有明海の海の幸をいただきましょう。

有明海は干満の差が激しく、干潮時には広大な干潟が広がります。そのため、有明海を棲みかとする魚介類の多くは珍しい姿・形をしていて「前海もん」と呼ばれます。中でも「エツ」という魚は、ペーパーナイフのような平べったい形で、銀色の鱗が輝きます。産卵のため有明海に注ぐ川をさかのぼる5月から7月までの短い期間が旬。食べごろの時期は長さ30センチほどになります。

淡白な味わいの「エツ」の身は、きゅうりの薄切りなどとともに酢の物するのが一般的。他にも塩焼き、煮物、揚げ物など、さまざまなレシピがありますが、朝はお吸い物に「エツ」のすり身を入れていただきましょう。

あつあつのごはんと一緒にどうぞ。