今朝は中華人民共和国の浙江省の寧波です。

上海の南にあり、成田空港からは直行便で3時間あまりで到着します。この地の歴史を紐解くと、紀元前5000年頃の新石器時代に存在したとされる遺跡から、モミが発見されたことから、古代から人々が暮らし、稲作が行われていたことが分かっています。また寧波は、7世紀、日本から派遣した遣唐使が最初に上陸した地。日本の歴史では寧波(ねいは)と呼ばれ、なじみ深い土地です。この寧波の街には、お寺や史跡も数多く残っていて、鎌倉時代に栄西や道元といった禅宗を開いた僧侶が修行をした寺「天童寺」も現存しています。そうした時代からの古き良き中国文化による建築様式の一方でイギリス、フランス、ドイツ、オランダなどの租界地、つまり外国人居留地となったこともあり、エキゾチックな雰囲気の街並みもまた魅力です。

●寧波の朝は「ワンタン」で。

高級レストランはもちろん、食堂からカフェにいたるまで、様々なジャンルの食事を楽しむことができる寧波。中でも、地元ならではの、新鮮な海鮮料理が有名です。「南塘老街」という、古民家をリノベーションしたショッピンググルメタウンには雑貨店や食べ歩きができる露店が並び、地元の人々で賑わいます。朝にはワンタンを食べることが多い寧波の人々。エビや豚のひき肉で作った「餡」を薄い皮で包み、あつあつのスープで煮込んだものをいただきましょう。

またワンタンのスープに「うどん」を入れることや、厚揚げを入れたりするバリエーションもあるとか。熱い中国茶と一緒にどうぞ。