今朝はフランスのランス(Reims)です。

首都パリから東に向かう高速鉄道のTGVでおよそ45分。一面のブドウ畑の風景を抜けるとランスの街に到着します。数多くの有名なシャンパーニュのメゾンが点在する都市ランス。かつてのフランス歴代国王が戴冠式が行った世界遺産「ノートルダム大聖堂」があることで知られ、フランス国内はもとより、世界中から観光客がやってきます。

今から60年ほど前、この「ノートルダム大聖堂」でカトリックの洗礼を受けた日本人が、画家の藤田嗣治です。20代でフランスに渡り、洗礼名の「レオナール・フジタ」という名前でフランスに帰化。晩年、ランスの駅から徒歩10分ほどの場所にロマネスク様式の礼拝堂を作り、ランス市に寄贈します。そんな彼と夫人の遺骨は、その礼拝堂に埋葬されていて、通称「フジタ礼拝堂」と呼ばれ、親しまれています。

●フランスで明日2月2日は「クレープの日」です。

2月2日は「ラ・シャンドルール(La Chandeleure)」というキリスト教の祝日。聖母マリアの「おきよめ」の祝日として、昔から、ろうそくを捧げ持つ行進が行われていました。また、この日はクレープを食べる日にもなっています。

季節の変わり目となるこの日にクレープを焼かないと、この年の小麦が病気になってしまう、という言い伝えがあり、フランスはもとより、スイスやベルギーなどのお隣の国でも家族で「クレープを焼く日」として定着しました。フランスでは1月の半ば過ぎからクレープの生地の宣伝がテレビで放送され、2月2日には全国的にクレープを食します。朝はバターをはさんで、砂糖をふりかけていただきましょう。たっぷりと入れた「カフェ・オレ」と一緒にどうぞ。