今朝は秋田県の北部にある北秋田市です。面積は東京都の半分ほどで、人口は3万2千人あまり。特に冬は寒く、山間部は豪雪地帯として知られています。中でも「花の百名山」として地元の人々に親しまれている標高1454メートルの森吉山は樹氷の名所。

樹氷とは大気中にある水蒸気や霧が氷点下にまで冷やされ、樹木や植物の表面に付着して凍結したものです。そして、樹氷で樹木が完全に覆われ、雪だるまのようになったものを「スノーモンスター」「雪の坊」などということもあります。明日、森吉山がある北秋田市では、同じく樹氷で知られる青森の八甲田、山形の蔵王との共同イベント「国際樹氷サミット」が行われます。

●秋田県の地元食材といえば「比内地鶏」です。

古くから秋田県北部で飼育され、その味が評判となり、江戸時代には年貢としても用いられた「比内鶏」。国の天然記念物に指定されたのを機に、繁殖力が弱いという欠点克服のため、品種交配。そうして生まれたのが、今ではすっかり有名になった「比内地鶏」。北秋田市とお隣の大館市を中心に生産されています。

ブランドの「比内地鶏」として出荷するためには、1羽につき1.5坪という広い土地が与えられ活発に運動。また、一般的な鶏肉よりも長い時間をかけ、専用の飼料を使ってじっくりと成長。それにより、味わい深く、しっかりした食感が生まれます。郷土料理の「きりたんぽ鍋」には欠かせない食材です。朝は「比内地鶏」を入れたすまし汁でいただきましょう。たきたての「あきたこまち」のごはんと一緒にどうぞ。