今朝はアフリカ大陸の東側にある島国、コモロ連合です。インド洋に浮かぶコモロ諸島の3つの島で構成される国で、海をはさんで西にモザンビーク、東にマダガスカルがあります。古くからアラブやペルシャの商人たちが、アフリカ大陸とのインド洋交易で中継点として立ち寄ることで栄えてきました。

周辺の海域の深海には、「生きた化石」ともいわれる古来の魚「シーラカンス」が生息していることが知られていて、首都モロニにある博物館には、その はく製が保存されています。澄んだ美しいサンゴ礁の海が広がるコモロの島々ではバニラや香水のエッセンスなどが輸出産業のメイン。そのほか、農業や漁業が行われています。あまり観光化されていないため、手付かずの自然が豊富。主にヨーロッパから旅行客が、それらを満喫するために訪れます。

●コモロの料理は「煮込み料理」などがメインです。

コモロはイスラム教文化圏のため、戒律から豚肉を食べません。ニワトリやヤギの肉、魚介類などにスパイスをたっぷり使った煮込み料理が一般的です。フランスが統治していた歴史があるため、バゲットやクロワッサンなどのパンもありますが、地元の人々は小麦粉から作った薄くて丸いクレープのような「マルドゥフ」をよく食べるそうです。食材を巻いて食べるのがポピュラーですが、朝は焼きたての「マルドゥフ」にトマトソースをつけてシンプルにいただきましょう。

濃いめのコーヒーと一緒に、どうぞ。