今朝は山口県萩市です!関ヶ原の戦いのあと、毛利元就の孫、毛利輝元が築いた萩城。明治維新に至るまで、およそ260年間にわたって、萩は現在の山口県の中心の街として栄えました。

お城の外堀から広がる城下町には、碁盤の目のように道があり、武家屋敷が軒を連ねていた当時の街並みをとどめています。

白壁や、黒と白が斜めの格子状になっている「なまこ壁」、黒板塀などの美しい町並み、そして明治維新の立役者たちゆかりの地が点在しています。

歩いて散策ができる町の中には、みやげもの店や古民家を改装したカフェなどがたくさん並び、地元の陶器「萩焼」を扱うお店もまた人気です。江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえるため、日本全国から観光客がやってきます。

●地元の郷土料理は「いとこ煮」です。

全国に同じ名前の「いとこ煮」はありますが、萩市の「いとこ煮」は汁がたっぷりの煮物。具材として小豆と白玉団子を入れるので、一見「ぜんざい」のようですが、甘くない「おかず」です。冠婚葬祭に欠かせない一品として県内各所で作られますが地域によってレシピがかなり異なります。萩市周辺では、一般的におつゆがたっぷりという、汁気が多いレシピで調理します。

昆布などでだしを取り、砂糖、しょうゆ、塩を入れて味を整え、ふっくらと煮た小豆、白玉団子、シイタケ、かまぼこ、お麩などを入れて一煮立ちさせ、冷ましてからいただきます。上品な澄んだ出汁と一緒に、具材を食べるのが「いとこ煮」。

炊きたてのごはんのおかずに、どうぞ。