今朝は福島県、会津若松市です!150年前におこった戊辰戦争は、明治政府と反対勢力による内戦でしたが、その舞台の1つとなったのが会津若松でした。地元の武家の若い男子によって結成された白虎隊は飯盛山で無念の敗戦、今もその墓が残されています。また飯盛山には、その形が「さざえ」に似ていることから「さざえ堂」と呼ばれる不思議な仏堂があります。1796年に建立された、高さ16.5メートルの建物で、正式名称は「旧正宗寺円通三匝堂」。正面から入ると、右回りにらせん状のスロープがありそれを登っていくと頂上に着きます。そこから下りは左回りのスロープに変わり、最後は建物の後ろ側に出るという構造。つまり一方通行で上りと下りが全く別の通路となる世界でも特異なスタイルの木造建築。そんな「さざえ堂」は国の重要文化財に指定され、全国から観光客が訪れます。

●会津若松のごちそうは「こづゆ」。

その昔、内陸の会津地方で手に入ったごちそうは、ホタテの貝柱など海産物の乾物が中心でした。干した貝柱でだしを取り、豆麩、にんじん、しいたけ、里芋、キクラゲ、糸こんにゃくなどを加えて、薄味に味をととのえたお吸い物が「こづゆ」です。会津藩のご馳走料理として生まれた「こづゆ」は、特に正月や寒い季節の特別な日には欠かせない「もてなし」の料理で、まさに「ハレの日」の一品。「こづゆ椀」と呼ばれる、会津塗の朱色の器に盛られて振る舞われます。このお椀、小さく浅いのですが、それには「豪華な料理は用意できませんでしたが、いくらでもおかわりして下さい」という意味があるんだそうです。

あついお茶と一緒にどうぞ。