今朝は中東の、イスラエル国です!地中海と紅海、そしてヨルダン川にはさまれ、国土は日本の四国ほどという小さな国、イスラエル。パレスチナ地方と呼ばれる地域にあり、はるか昔からいろいろな部族が住んでいました。現在では「中東のシリコンバレー」とも言われ、自動運転などの最先端の技術を誇るハイテク先進国として知られています。

イスラエルの主要都市、エルサレムは おおまかに、ユダヤ人が住む西側とアラブ人が住む東側から成り立ちます。エルサレムの旧市街には、ユダヤ教の神殿の城壁とされる「嘆きの壁」、キリストの墓とされる教会の「聖墳墓教会」、そしてイスラムを代表する聖堂の「岩のドーム」と、それぞれの宗教の聖地とされる場所があり、世界中から観光客が訪れます。

●イスラエル、パレスチナ地方の伝統的な食事は「ムサッハン」。

「ムサッハン」は薄くて丸いパンの上に香辛料と松の実を炒めたペーストを乗せ、タマネギや鶏肉と一緒にオープンで焼いたもの。見た目は・・・日本のシソのふりかけに似た、「スマック(Sumac)」という粉末とオリーブオイルをたっぷりとかけ、手でちぎって食します。この「スマック」は乾燥させたベリーの実から作られていて、サラダにもふりかけたりするポピュラーなスパイスです。

出来立ての「ムサッハン」は、焼き上げられた鶏肉とパンの表面のカリッとした食感です。噛みしめるとペーストとオリーブオイルがしみ出てきます。またタマネギの甘さと「スマック」の酸味がとけ合って、ついつい食べるのが止まらなくなってやみつきになりそう。たっぷりと淹れた薄めのコーヒーと一緒に、どうぞ。