今朝は栃木県栃木市です!江戸時代には、日光街道の宿場町として、また水上交通の要所の問屋町として栄えました。街なかを流れる巴波川の岸辺や大通りには、今も船問屋の黒い塀と、白壁の土蔵が並びます。ここから江戸へ向けては木材や石灰、農産物などが、そして江戸からは幕府の天領である日光に届ける荷物などが運ばれ、さまざまな物資の集積地として栃木市は発展を遂げました。今では船頭さんが竹竿で舟を操りながら巴波川を下る「蔵の街 遊覧船」が運行されていて、商業の街の面影を川の上から別アングルで伺い知ることができます。

●栃木県の名産品といえば「かんぴょう」です。

栃木県の「かんぴょう」は、全国の生産量の9割以上を占めるという代表的な特産品です。ウリの一種の「ふくべ」と呼ばれる「夕顔の実」が原料で、皮をむいた後、一定の幅で細長く削ってから竿に干し、真夏の太陽の下で一気に干し上げます。そんな「かんぴょう」の生産は今がピーク。夜明け前から生産者のみなさんの作業がはじまります。

栃木の夏は「名物」ともいえるほど雷が多く発生し、午後に激しい雨が降ることも多いのですが、この雨が地表を冷まし、暑さに弱い「夕顔」の根をしっかりと張らせることで、実が成熟するのだとか。お寿司の巻物の「かんぴょう巻き」などが一般的ですが、朝はお浸しにした一品や、お味噌汁に入れてどうぞ。