今朝は韓国です!ソウルの中心部、鍾路区にある地域「仁寺洞」。14世紀末から500年以上続いた「朝鮮王朝」の、王宮に勤務する、身分の高い人々が住んだとされるエリアです。「朝鮮王朝」が滅びる前、こうした人々が家財道具などの持ち物を売り払うために、店を開くようになりました。そうした背景から通りには書籍、書道の道具、民族工芸品、アートなどさまざまな韓国の伝統文化の骨董品専門店が軒を連ねるようになりました。

また、仁寺洞には、「韓屋」と呼ばれる朝鮮古来の建築様式による建物も多く、中にはその内装を現代風に改装したカフェやレストラン、お土産店もあり、新しい文化と古い文化が融合した地域。地元のデートスポットとして賑わうだけでなく、世界中から多くの観光客が訪れます。

●夏の朝食は「参鶏湯」でスタミナをつけます。

日本に「土用の丑の日」があるように、韓国では「伏日」という日に、夏の暑さに負けないよう、スタミナがつく料理を食べる習慣があります。今週、ソウルも暑かったんですよね。(観測史上最高気温を更新)「伏日」によく食べられる料理が「参鶏湯」。内臓などを抜いた鶏の身の部分をまるまる一羽使い、高麗人参、ニンニク、ナツメなどと「もち米」を詰め込み、鍋で長い時間煮込んだあつあつのスープ料理です。鶏肉は箸でつつくだけで骨からはがれるほど柔らかく、スプーンでスープと一緒に具材をいただきます。ソウルでは自慢のレシピによる「参鶏湯」専門店が味を競い、夏場には朝からお客さんでいっぱいになることも。朝ですが、高麗人参で作ったお酒「インサムジュ」と一緒にどうぞ。