今週は、スペイン北部のラ・リオハ州にある小さな町アロ。ここは、スペインを代表するワイン「リオハ」の産地の中心です。アロでは、古くからワインの生産が行われてきましたが、クオリティの高いものが輸出されることになったことで、スペインの貿易で 重要な役割を演じるようになります。

そして、19世紀の終わり、

この小さな町に王妃マリア・クリスチャーナが「市」の称号を与え大きく栄えました。ここ最近は、厳しい品質保証などによって 高級ワインとして評価を獲得。世界中のワイン愛好家に知られる存在となりました。

そして、アロでは、今日6月29日は一年に一度の「ワイン・フェスティバル」の日。早朝から たくさんの人々が 町のはずれにある教会に向かいます。そして、教会でのミサが終った後、町長の合図で、全員がワインをかけ合うという「ワインバトル」がはじまります!参加者の服装は「白いTシャツと赤のスカーフ」が決まりになっていて水鉄砲やバケツなど、思い思いの容器に赤ワインを用意しています。もちろん白いTシャツはあっという間にワインカラーに染まります。なんと、このお祭りでのワインの消費量は、数万リットルにも達するそうです。そして、この「ワイン・フェスティバル」、ワインをかけあうだけでなく、飲み比べの競争などもあって、世界中から観光客もやってくるようになりました。

●さあ、朝は、スペイン北部の名産品の「ソバオ」をいただきましょう。

「ソバオ(Sobao)」は、スペイン北部が発祥で、卵、小麦粉、バター、砂糖で作るカステラに似た、控えめな甘さの素朴な焼き菓子です。

ふんわりとしたカステラと違うところは、ねっとりとした食感があること。それは、しっかり噛まないと飲み込むのが難しいほど。この「ソバオ」、今では スペイン全土のスーパーで手に入れることができます。小さいサイズのものが 12個 袋に入ったものや、カステラのように切り分けて食べる 大きめのサイズなど、さまざまな大きさで売られています。賞味期限も長めで 保存食として最適なことも 「ソバオ」が広がった理由のひとつです。昔ながらの どっしりとおなかにたまる「ソバオ」。

コーヒーにたっぷりとひたして いただきましょう。