暦の上で、種を蒔く季節を意味する「芒種」から数週間が経ち、ご自宅でガーデニングを楽しまれている方や家庭菜園をやっている方の間でも、ミニトマトがなり始めたり、ツルがぐんぐん伸びてきている、そんな状況なのではないでしょうか? 

新宿区の小学校、新宿区立柏木小学校では、農業専門商社 株式会社ニチリウ永瀬西日本とタッグを組んだ本格的な屋上農園プロジェクトがスタートしたそうです。

その名も屋上農園「野菜の森」プロジェクト。

小学校屋上に総面積1,000平方メートル の農園ゾーンを作るというものです今朝はその取り組みについて新宿区立柏木小学校の竹村郷校長にお話を伺いました。

「柏木小のある新宿というエリアは、江戸時代は畑があった場所。「江戸東京野菜」と呼ばれる数々の伝統野菜があり、その代表格でもある内藤とうがらしは新宿生まれの伝統野菜となっています。その内藤とうがらしを栽培することで歴史の勉強にもなっているとのこと。

生徒や保護者からは、「土に触れるのが嬉しい」「収穫だけを考えていたが、土作りからできるのがすごい」などの嬉しい声が届いてます。子供達に農業を通して失敗してもいいこと、天候について考えるきっかけ、いろんなことを学びのきっかけになっていると思います。」

栽培面積1000平米というこの野菜の森に実際に収穫できる作物は、一番多い時で1日で300キロ。これが2週間ほど続くそうです。1日に大玉トマトが50から100こ、胡瓜も100本以上という規模で収穫されたそうです。以前、竹村校長がいらした学校では、販売も行なっていたそうで、子供たちは、販売の経験ができ、またその売上は、学校の他の活動費用に充てられていたということで、保護者と児童が参加し、畑の栽培管理をできたこと。とても大きな収穫ではないかと思います。