今年10月31日の未明。沖縄県那覇市にある、琉球王朝時代のお城だった首里城が、正殿から出火し次々と燃え移り、合わせて7棟が焼失しました。すぐに復旧へ向けての動きが出はじめ、沖縄県や那覇市などでは寄付金の募集が行われています。私、ジョン・カビラもふるさと納税を通じて寄付しました。
一方焼失した建物は国営公園の中にあり国が所有権を持つため、政府も火災直後に再建を全面的に支援すると発表しました。11日復元のための関係閣僚会議を開き、年度内をめどに正殿などの復元にむけた工程表の策定を目指すことを決めました。
出火の原因や、延焼スピード、消火についての検証も必要ですが、今後どのように首里城の再建事業はすすんでいくのでしょうか?今朝は沖縄県の地元新聞、琉球新報の記者、安里洋輔さんに伺いします。
A 玉城デニー沖縄県知事は自らが直轄する「首里城復興戦略チーム」を設置。国と沖縄県が緊密に連携を図るとしている。米軍基地の辺野古移転での対立もあったことから、一部では国に対する不信感などの意見も聞かれる...
JK:すでに、かなりの金額の寄付金が集まったとされていますが、どんな方法で、どこに集まっているのでしょうか?
A :個人や団体による直接の寄付、クラウドファンディング、ふるさと納税などで、沖縄県、那覇市などに、日々寄付が寄せられている。
JK: 再建にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
A 前回は30年間以上でおよそ260億円をかけて復元整備されたが、材料費や大工職人の人件費などの値上がりもあり、政府関係者は「甘く見ても倍はかかるだろう」ともみている。
JK: 具体的に再建についての問題点は費用面以外にありそうですか?
A : 大量の木材や赤瓦の調達、高度な技術を持った職人の確保など。
JK:いつごろ再建はスタートしそうですか?
A :玉城知事は本土復帰50年の2022年までに計画策定を要望。
JK:琉球新報の安里洋輔さん、ありがとうございました。
今朝は焼失した首里城再建に向けての地元での報道と意見などについて、琉球新報の安里洋輔さんにお話を伺いました。
英会話に使える今日のフレーズ、phrase of the day
今日の単語は、spearhead (陣頭指揮をとる)。
spearheadは「槍の穂先」「攻撃の最前線」という意味ですが、動詞としての意味は「陣頭指揮をとる」という意味で使われます。
The question is who will spearhead the project.
問題は誰がそのプロジェクトのイニシアティヴをとるかです。