今朝は、『子ども用車いす』啓発プロジェクトに注目します。子ども用の車いす、と聞いてどのような形状をイメージされますか?実は、一般的な車いすのカタチとは異なり、ベビーカーに近いフォルムの商品が数多く存在します。また、大きめのパイプが利用されサイズも大きく、車体重量が10キロから90キロになることも。介助が必要な子どもたちが利用する「子ども用車いす」ですが、ひと目見ただけだと、ベビーカーと誤認されてしまう。公共のスペースでの介助サービスや施設の利用を断られるケースも少なくないといいます。

こうした課題を解決するために立ち上がったのが、一般社団法人 mina family(ミナファミリー)です。『子ども用車いす』啓発プロジェクトをスタートさせ、発信を続けています。

電車や公共施設での駐車場利用やリフトの利用を断られるケースも多く、見た目で分かりづらい障害の場合は「子どもを甘やかしてるのか」とお叱りをうけることも。これはなんとかしたい、車いすとして取り扱ってもらえるようにと啓発を始めた。

お話は、mina familyの代表理事、本田香織さんです。プロジェクトでは始めに、クラウドファンディングをスタート。利用者が利用できる「子ども用車いすマーク」を作成しリターンとして配布。さらに国土交通省への働きかけをおこない、徐々に、その認知が高まってきたと語ります。

一見するとわかりにくい障がい。思い込みから来る一言が、相手を傷つけてしまうかもしれない。相手を知ることで、社会により多くの笑顔を生み出すことだってできる。と本田さんは語ります。

子ども用の車いすの啓発に関しては、「モラルがなっていないのでは、ルールを破っているのでは?」と気になった時に、事情があるのかもしれないというきっかけになればと思って活動している。私も実際にたくさんの障害をもつ子ども達と会って、外見から障害がわからない子が多い。外見で判断できているという思い込みは捨てないといけない。良かれと思って声をかけたら相手を傷つけてしまった、というのはお互いに悲しいこと。そんな誤解を解消したい。

一般社団法人mina familyの代表理事、本田香織さん。お話ありがとうございました。『子ども用車いす』啓発プロジェクトでは、子ども用車いすマークやポスターの配布を引き続きおこなっています。さらに新たな取組として、障害の有り、なしに関わらず使用できるアイテムを開発しよう!そんなアクションもスタートしています。ミナファミリーのWEBサイトにぜひアクセスをお願いします。