今日、8月6日は広島に原爆が投下された日...「広島平和記念日」です。そこでこの時間は 広島から、日本全国、そして世界へ平和教育を発信されている団体【NPO法人 Peace Culture Village(PCV)】の活動に注目します。
平和教育...。様々な捉え方があります。そのなかでPCVは、団体の代表で、これまで広島平和記念資料館の運営に携わっていたスティーブン・リーパーさんの とある気付きから独自の解釈で 平和へのメッセージを発信されています。NPO法人PCV、専務理事を務める住岡健太さんに、詳しくお聞きしました。
私たちが考える平和教育っていうのは「平和ってなんだろう」っていうのを自由に考える機会を提供するものだと考えています。戦争について、又は核兵器について話される機会が多くあるんですけども、平和って何だろうと考える機会が少ないことに気づいてやってあげたのがこのNPOなんです。子どもたちに「戦争のイメージは何が浮かびます」と聞くとミサイル、銃、核兵器とかっていうイメージが湧くんですけど、平和って何だと思う?と聞くとですね、あの鳩とか笑顔とか、すごく抽象度の高いものが多いんですね。戦争は具体的にイメージが湧くけど平和っていうとイメージがわかない。この平和って何なんだろうっていうのを考える機会が平和教育だと私たちは考えています。
平和について...。大人も投げかけられると、回答が難しい...。そこで団体では、子どもたちに こう投げかけます。「あなたが好きなことと 平和をかけ合わせてみてください。そして、語り合ってみてください。」平和×食事でしょうか? 平和×スポーツ?ゲームという子も?では、なぜそう考えたのでしょう。「その」平和のためにできることは何でしょう。参加した子どもたちは 互いに語り合うことで、自分とは違った価値観に触れ、多様性を感じ取る。他者を認める心が育まれる。そんな機会につながるといいます。PCV、、、広島から活動を通して発信したい未来のカタチ。最後に伺いました。
やはり広島の平和のメッセージを牽引くださった被爆者の方々の想いを継承する。その想いを世界に発信し続ける環境を作っていくことが目指すところです。平和と一口に言っても戦争だけではなく、例えば気候変動に興味のある子や動物愛護、貧困だったり、いろんなテーマが世界中にはある中で、どのテーマに自分の興味を持てるか。というのが大切。そういった未来に向けて自分ができることを見つけられるような平和教育が行えたらいいなって思います。
原爆が投下され、今年で76年。現地・広島の被爆者団体は今から4年後の2025年には、37%が活動困難になると言われています。戦争を経験していない我々、そして未来の世代が平和について考える機会。一層大事になってくるはず。あなたにとって、平和とはなんでしょう?今日という日に、大切な人と話してみませんか?