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梅雨時期...、外出先で雨に打たれてしまった。そんなときに便利なビニール傘。そのビニール傘について。1年間で廃棄...捨てられてしまう本数は、実に8000万本。傘のビニール部分のほか、骨組みにアルミ、細かな部分でプラスチックが使われています。分解しづらいという製品特性から、多くが埋め立て処理や焼却され、環境に負荷をかけてしまっているといいます。

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ハンドルトートバッグ

そんな廃棄されるビニール傘を回収して、デザイン性の高いアイテムとして再生するブランドPLASTICITY(プラスティシティ)に、今朝は注目します。

株式会社モンドデザインと、クリエイターの齊藤明希さんの共同プロジェクトとして立ち上がったPLASTICITY

こうした取り組みが始まった経緯について、株式会社モンドデザインの代表、堀池洋平さんにお話をうかがいました。

2007年からタイヤチューブをリサイクルしたパックというものを14年間展開していて、会社の理念自体が、リサイクルをコンセプトとした製品という活動をしてます。

その中で、2019年に齊藤さんというクリエイターの方が、ビニール傘を手作業で圧着して作品を作ってるのを見て、その展示会に行ってすごい使い方をしているなと思って、一緒に取り組みを始めさせていただいて、考えながら作ってきたという経緯があります。ビニール傘をそのまま使っているわけではなくて、4枚を重ねて特殊なプレスの条件をつけているので、すごい独特な素材になってます、弊社では素材感を「グラスレイン」を呼んでいるんですけれども、雨が降って窓に雨粒があたって、それが流れるようなしずくの後を目指して作っていて、素材感も大切にしているので、かなりの施策を重ねてそういった素材ができています。

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キルティングクラッチバッグ

それぞれ材質が違うビニールを組み合わせた商品。撥水性が優れ、汚れも付きづらく万が一汚れがついても水で落ちる、というのも嬉しいポイントだとか。廃棄されるビニール傘を使い、新たなデザインに昇華させたPLASTICITY(プラスティシティ)。廃棄問題をもっと知ってほしい。その想いから「10年後になるなるべきブランド」をコンセプトに掲げています。

もともとの目的が知っていただくっていうことが大前提としてあります。実際こういった活動を始めてみてお客様から、自分のビニール傘がたくさんあるんだけど、どうしていいかもわからないから使ってもらえないかっていう声をよくいただいて。

そういった取り組みに少しでも参加していただければ、こういう風に捨てるかって知るきっかけにもなると思うので。で、このようの製品を通じてお使いいただく方が環境のことを考えるきっかけになる、ブランドになれるとすごく嬉しいなと考えてます。

そうなることがブランドとしての意義だとも感じてますし、例えばこういった製品を使うことで今まで以上にゴミを減らそうとか、分別としっかりしてみようかなとか、意識の変化のきっかけになればとても嬉しいと思っています。

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アンブレラ バケットハット

ブランドでは、リサイクルプログラムを実施中です。使わなくなったビニール傘のビニール部分を送ると1枚で100円分のポイントと交換できます。公式サイトには分解方法が詳しく記載されています。ぜひ参考にしてください。

PLASTICITY