来週月曜日3月8日は国際女性デー。そこで今朝注目するのは、女性、そして女の子の権利を守る国連機関【UN Women 日本事務所】の取り組みです。

2030年までの国際目標、SDG'sにも「ジェンダー平等を達成し女性、そして女の子の能力強化」が目標に掲げられていますが、【UN Women 日本事務所】にも企業から問い合わせが多いそうです。

ただし女性に限らず、そして性別に関係なく「女性のエンパワーメント」を考え、議論し、推し進める必要があると事務局長の石川雅恵さんは訴えます。

ジェンダーは男女の問題で、女性活躍ができる社会は男性も柔軟に生きる会社づくりが大事。男性の育児休暇取得や介護休暇が取りやすい雰囲気作りなど、男女の働きやすいポイントを見つけるべき。ただし男女でジェンダーを考えて出発点はジェンダー平等ですが、一方で大きな意味で社会で男女を分けた時に仕事に制限があったりセクハラがあったり昇進が遅いといった事実があるので、SDG5はジェンダー平等で止めるのではなく、女性のエンパワーメントを引き上げる視点は大切。

職場の環境について石川さんから解説いただきましたが、これに加え、コロナ禍を受けて職場以外での無償労働(家事を含めた、見えない労働)の現状が見えてきたといいます。

家事の分担、平等も呼びかけられ、実践されている家庭も増えてきているなかでも、日本の家庭においては、男性に比べ女性は5.5倍の負担があることが判明。この課題を解決するために、みんなで認識し、減らし、再分配することを提唱されています。さぁ、ジェンダー平等で、多様性のある社会づくり。その社会づくりに、私たち個人では何ができるのでしょう?

「これっておかしい」と思った時に日本では空気を読むことが求められがちだが、おかしいことはおかしいと声を上げることが大事。そしてもう一歩、仲間作りをしてほしい。興味を持っていない人に興味を持ってもらえるよう工夫してほしい。よくあるジェンダー会議は女性ばっかりなんです。そこに男性は行きたがらない。そこに男性を連れてくるにはどうすればいいか考えないと、そのグループ自体が多様性がない。ジェンダーのお話は男VS女ではなく対話をする話。対話の場を作るためにぜひ仲間づくりを。

UN Womanではいまを生きる私たちが、平等を達成する世代になろう!と呼びかけるGeneration Equalityキャンペーンをスタートしています。より詳しい情報は、WEBサイトをご覧ください。

UN Women 日本事務所