今朝注目するのは、【触る地図 横浜バリアフリーマップ】です。

A4サイズのマップで、横浜のカラフルな地図に点字。道や線路に沿って凹凸がある。眺めているだけでも楽しい冊子です。このバリアフリーマップを手掛けたのは、横浜で活動するNPO法人 横濱ジェントルタウン倶楽部です。事務局の桜井悦子さんにより詳しいご案内をいただきました。

これは横浜の都心部の地図になっていて"誰にも便利な情報"が載っているものですが、そのなかに、目の不自由な方にも街を感じていただけるように主な道路や鉄道・駅、海を凸凹をつけて触って位置がわかるようになっている地図です。それだけじゃなく車椅子の方が便利なように車椅子用トイレや駐車場の位置がわかるように印刷してあったり、丘陵部分が濃い色になって坂道がわかるようになっていて、車椅子の人にとっても便利になっている。加えて特徴的な建物や遊園地は建物や構造物のカタチが絵でわかるようになっていて、ここにこれがあるとわかりやすくなっていて、色んな方が便利に使えるように配慮した地図になっています。

こうした点字を用いた地図を、触る地図と書いて「触地図」と言いますが、この【触る地図 横浜バリアフリーマップ】は障がいがあっても、なくても、誰しもが楽しめる地図を目指して作られています。団体では2005年に1度プロジェクトが立ち上がり、横浜の街を触地図を制作、配布されていましたがその頃とは町並みも変わり、作り直す必要があったそうです。プロジェクトの中心で冊子を作られた桜井さん。その反響から触地図...、バリアフリーマップの重要性をこう感じていらっしゃいます。

この地図が欲しい人を募集したりしたんですが、そういう方の中には「前回の地図を大事に持っていて、横浜に視覚障がい者だけで数人でよく遊びに行った」と。「この地図を頼りに駅から降りて楽しむことができて、ありがとうございました。」みたいな意見もあって、すごく嬉しかったですね。そもそも私達の団体は"誰もが横浜の街を楽しめるようにしたい"ということで商店街の方もメンバーに入って、色んな方を迎えるために何をしたら良いか考えています。だから、障がいの当事者や市民だけじゃなくまちづくりをやっているという方からも「自分の地域でもこういう地図を作りたい」とおっしゃってくださっている方もいるので、広がっていくと良いなと思っていますね。

【触る地図 横浜バリアフリーマップ】はNPO法人 横濱ジェントルタウン倶楽部が 1部300円で販売。障がいがある方には、無料配布されています。ご希望の方は、団体ウェブサイトからお問い合わせください。そしてぜひ、多くの方にシェアしてください!今は外出自粛が呼びかけられていますが、この地図を手に 横浜散策できる日が早く訪れますように...。

NPO法人 横濱ジェントルタウン倶楽部

【触る地図 横浜バリアフリーマップ】