けさ注目するのは、NPO法人Learning for Allの活動です。

先進国・日本に住む子どもたちの7人に1人は相対的貧困の状況にあると言われています。

楽しく遊び、食事をし、勉強に励む。

「普通」と呼ばれる生活ができない子どもたちが、1クラスに4人、5人は居るかもしれない...。

そんな彼らの支援を続けるのが「Learning for All」です。

ただ、相対的貧困状態にある子どもたちの支援、といっても金銭的な支援だけでは 課題解決にはつながりません。詳しいお話を、Learning for Allの石神駿一さんにうかがいました。

お金の要因だけじゃなく、人とのつながり、学びの環境、育みの環境が整っていなかったり。貧困と言っても複合的な課題が折り重なっている状態が子どもの貧困だと定義しています。人とのつながりがないことで狭い世界でしか自分の人生を捉える機会がなかったり、将来の選択肢が狭まっている。もうひとつ大きいのは、安心できる居場所がないことがある。家の中で虐待を受けている、またはいじめられて学校に馴染めない子どもたちは安心できる場所がなかったりする。そこで子どもたちに対して学習支援、居場所支援を提供して困難が解消されるような支援をしている。

大きな可能性を持っているはずの子どもたちが、その可能性に気づけない。団体の支援を受ける子どもたちのなかには自己肯定感が低い子も少なくないそうです。そこで、学童保育のような仕組みをつくり、繋がり、学ぶ場を展開しているLearning for All。自分に希望を持つことで、子どもたちは未来の捉え方が変わる。そんな瞬間が、現場では たくさん生まれています。

これができるようになった、あれができるようになった。そうなるには安心な場を作り、小さな成功体験を作ることが大切。あれができるようになりたいと、自分の可能性を自分で広げていく。「子どもたちの目の輝きが変わっていくな」と子どもたちと一緒に歩んでいく中で僕たちも学んでいる。

子どもたちには、未来を見つめ続けてほしい。上を向いてもらう。そのキッカケづくりは、誰にでもできるはず。

自分にどんな手助けができるのか。団体のサイトに、そのヒントがあります。ぜひチェックを。

NPO法人Learning for All