けさ注目するのは、日本の森林について。日本の森林率、、、国土における森林の割合は66%以上。これは先進国のなかでも世界2位の数字となっています。

また別の数字に目を向けると、林業に携わる「林業従事者数」、若い世代が増えている一方で、全体数は減少しています。(林野庁「林業労働力の動向」参照)

日本の森林と向き合い、企業の森づくりやボランティア活動を展開する 認定NPO法人 JUON NETWORK、事務局長の 鹿住貴之さんに日本の森林の現状について、お聞きしました。

日本の自然の多くは人が利用しながら育てる自然が多い。切ったら植えたり育てたり、自然と共生してきたのが農山村地域だと思いますが、そこに人が居なくて過疎化が進み、昔は農山村地域と都市が繋がっていました。いま食料自給率・木材自給率は4割。農山村地域と都市のつながりが失われている状態。利用もされずに農地も森林も荒れている状態が多いと思います。

本来ならば生活の場に活かされる自然が放置されている現状、それでも、日本の森林の豊かさ、可能性に気づいてほしい。そこで団体では自然を維持するためにおこなわれる間伐で出た素材を使って、「樹恩割り箸」という割り箸を製作。森作り、そして地方での仕事づくりに貢献しています。最後に、日本の森林が持つ可能性について、鹿住さんにうかがいました。

1960年代に人工林ができ、いま日本では歴史上最も森の資源の量が増えた時代に入ってきていると言われています。これから日本の木がもっと使える時代に入っています。間伐、間引きに関心がありましたが今は次のステップ、主伐の時期を迎えている。これからドンドン木を使って、ただ切りっぱなしではなくまた植える。育てることができる素晴らしい資源なので、いかに上手に資源を使うか問われているし、森林量も増えているので、木の素晴らしさを知ることで日本の木を活かそうとなり、木も人も生き生きするんじゃないかなと。そう思います。

認定NPO法人 JUON NETWORK鹿住貴之さん、お話ありがとうございました。日本産の木材を生活に取り入れることで仕事が生まれて、日本全体が元気になる!何気なく手に取るアイテムに意識を向けるだけで、誰かの応援になる、都市に住む私たちができる「森作り」、心がけたいですね!

JUON NETWORKが作る「樹恩割り箸」、私達も購入して、応援することができます。より詳しい活動についても、ぜひサイトをご覧ください。

認定NPO法人 JUON NETWORK

樹恩割り箸