7月1日からスタートした レジ袋有料化。「プラスチックごみを削減しよう」と呼びかけられる要因のひとつに、海洋プラスチックのゴミ問題があります。

「目に見えないから」と、海に捨てられてしまうゴミ。プラスチックはもちろん、瓶、アルミ缶、釣具なども同様です。各地でビーチクリーン活動も積極的におこなわれていますが海の中にもゴミは溜まり、そして今も増え続けています。こういった海中ゴミと向き合い、きれいな海を守る活動をされているのが、NPO法人 海未来です。事務局の 彦坂弘久さんに、その活動と海の現状をうかがいました。

この海未来という団体は今年の4月にできたばかりNPO法人になるんですけども、実は12年前からボランティアダイバーによって150箇所程度、50トンの水中にあるゴミを回収してきました。実際に我々がダイビングをしたりとか楽しむ海、皆さんがきれいな海って想像してるところは、実はきれいな海にもゴミが漂流してきて悪影響を及ぼしています。実際水中に入ってみるとそういったゴミも沈んでしまって、そのまま残ってしまっている。これは水面からは見えないんですが、入ってみると想像以上のゴミっていいますか、もう1時間位10人がかりで拾い上げると多い場合は空き缶が500~1000個、水中に積もっているところを揚収したこともあります。生活ゴミのあまりの多さに衝撃を受けた。

海未来のウェブサイトやFacebookには、活動報告とともに、多くの写真がアップされていますが、、、「見えないから」と隠すように捨てられるゴミは「いま、見えていないだけ」。今を見つめ直すことで、未来の海が変わります。

近年はやはりプラスチックゴミの海洋汚染の問題になったりとかですね、もう一つはサンゴの減少っていうところで、そういったものの影響が非常に大きくなってきたものですから、より活動範囲を大きく広げて、1人でも多くのダイバーの方に。また1人でも多くの方に水中に投棄されたゴミを回収しているって言うこと自体をより知っていただいて、その輪を広げていきたいと言う思いで現在活動しているところになります。

2016年発表・世界経済フォーラムの報告書によると、このままの生活を続けた場合、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が魚の量を越してしまう、と予測されています。ゴミは決められた場所に。そして、ゴミを出さない工夫、考えましょう!

気づきを与えてくれる海未来のウェブサイト、ぜひご覧ください。