25年前の今日、1月17日。 阪神・淡路大震災が発生しました。今日はあらためて、防災意識について、防災士の方にお話をうかがいます。

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NPO法人 日本防災士会から常務理事・事務局長の甘中繁雄さんをお迎えしました。

Q  25年前に起こった 阪神・淡路大震災、どれだけの被害を出した災害だったんでしょうか?

6434名もの尊い人命が失われ、行方不明者3名、負傷者43,792名を出した大災害。住家については、全壊がおよそ10万5,000棟、半壊が14万4,000棟ほど。経済被害はおよそ10兆円にものぼりました。

~この大災害を受けて、「防災」「減災」を強く意識するようになった、という方も少なくないはずです

この震災で明らかになったことは、災害列島と呼ばれるわが国においては、「事前の防災対策」と「災害発生時の応急対応(減災活動)」の両面について「全国民的な備えが必要」だということです。

Q  「日本防災士会」は防災士の資格を持つ皆さんで構成されている団体、ということですが、普段は どのようなお取り組みを?

現在の会員数は9,111名(令和元年12月末日現在)です。会員一人ひとりのスキルアップと地域防災力の向上をめざし安全で安心な社会の実現のために活動しています。

~「防災リーダー」として知識を身につけた防災士のみなさんが基本理念として掲げる、3つのポイント。放送を聞いてくださっている皆さんにシェアしていただけますか?それぞれ、私たちの生活で意識すべき点は?自助...自分の命は自分で守る。

  1. 自分の安全は自分で守るのが防災の基本です。まず、自分の身を守るために日頃から身の回りの備えを行い、防災・減災に関する知識と技能を習得し、絶えずスキルアップに努めます。
  2. 共助...地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ。災害の規模が大きければ大きいほど、消防、警察などの公的な救援活動が十分に機能するまでには一定の時間がかかります。そこで発災直後における初期消火、避難誘導、避難所開設などを住民自身の手で行うために、地域や職場の人たちと協力して、災害への備えや防災訓練を進めます。
  3. 協働...市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する。日頃から、行政をはじめ防災・減災に関わる多様な機関、団体、NPOなどと密接に連携し、防災訓練等の活動を通じて、お互いに顔の見える関係をつくり上げ、「災害に強いまちづくり」をすすめます。

~防災士の皆さんだけではなく、私たちも普段の生活のなかで実践できる「防災」、意識していきましょう。日本防災士会の活動については、WEBサイトをご覧ください。

NPO法人 日本防災士会