今朝は、アフリカで広がる日本生まれの取り組みについてお話をうかがいます。NPO法人 AfriMedicoから、理事の青木基浩さんをお迎えしました。
Q AfriMedicoが始めたお取り組みをご紹介いただけますか?
私たちはMedicine for the last mileをスローガンに、家庭や公共の場に基本的な薬剤のセットを置いておく置き薬サービス「OKIGUSURI」をアフリカでスタート。「医療を通じて、アフリカと日本をつなぎ、健康と笑顔を届ける」ことがミッションです。
~アフリカにおける医療現場の現状とは?
アフリカでは医療資源そのものが不足しており、インフラの不整備等により病院や薬局までのアクセスが悪い、病院までアクセスできても受診までの待ち時間が長い、受診料が高いといった問題があり、その結果、病気にかかっても容易に医療サービスを受けられず、その間に、病気が重症化して、最悪の場合死に至ることもあります。
~なぜ「置き薬(配置薬)」をアフリカで?
昔の日本と今のアフリカの共通点があった。今のアフリカ農村部の状況⇒ インフラが未整備/大家族/皆保険制度がない。
偽薬が出回っていたこともあり、日本製の薬剤を届けることも目的としています。
Q どういった仕組みで「置き薬」を届けている?
AfriMeicoが支援する置き薬の普及活動では、薬箱の設置には費用がかからず、病気や怪我で置き薬を使ったときにだけ、使用した分の費用を患者さんが払う。
⇒患者さんは遠い病院に行き、長い待ち時間を過ごす必要が無くなる。
2018年では206軒で置き薬をスタートできました。
~資料を拝見すると、江戸時代に始まった置き薬の仕組みと、IoTを結びつけている?
- モバイルマネーを活用した代金回収
- 簡便に使用できる薬剤在庫管理アプリ開発
- (構想段階ですが)クラウドを使ったタイムリーな在庫把握システム
Q 利用者からどういった声が届いていますか?
「朝6時に起きて8時から食堂で働き、帰宅も20時になる。そんな時に夜に子供が熱を出した。置き薬で対応出来たことが大きい。OKIGUSURIはいつも手元にあるのがよい。」
「病気になればクリニックに行ってたけど、クリニックには診察出来ても薬が無いことが多い。OKIGUSURIは常にあるのがいいところ」
Q 日本生まれの仕組みが海外で広がっている、とても応援したいですね!
一人でも多くのアフリカの人々に薬を届けるためにも支援者様への存在がかかせなく、AfriMedicoの理念に賛同し、寄付や活動への参加によって支援いただける方を募集しています。この度当団体は認定NPOとなったことで、寄付金控除が適用されることになりました。
~AfriMedicoについてはWEBサイトをぜひチェックしてください。